自然地理学概説

Oct. 14, 2019記
  過去10年ほどか,当方の専門の自然地理学概説の講義を担当した。aとbに分け, aを木庭が, bを卒業生の松田順一郎氏にが担当した。そのコンテンツの上段に, 本年度後期のみ担当することになった地理学概説bのコンテンツを以下に記述してゆく。

自然地理学概説aはこのリンクから跳ぶ。

地理学概説b 2019年度秋学期

  シラバスを下に掲載しますが,このコンテンツをOct. 14から始めましたので,この直下に君たちの役に立つ授業情報を示します。

第1回 Sep. 24
  ガイダンスと 『飛鳥藤原京の山河意匠 ——地形幾何学の視点——』の眼目を話しました。
  教室がひどくて,次週からC505に変更して貰いました。
第2,3回 Oct. 1, 8
  11月16日に関西大学第T学舎1号館千里ホールAで実施される人文地理学会特別発表

飛鳥藤原京に隠された天香具山軸と大和三山太極の都市2軸モデル

Two-Axis Model Based on Sacred Mountains, the Amano-Kaguyama Axis and
the Tàijí of Yamato-Sanzan, in the Ancient Capitals Asuka-Fujiwara, Japan.

木庭 元晴(関西大学)
KOBA Motoharu (Kansai University)

キーワード:地形幾何学,飛鳥藤原京,中ツ道,大和三山,河川争奪
Keywords:geomorphometry, Asuka-Fujwara Imperial Capitals, Nakatsu-michi, Yamato-Sanzan, river piracy

  で使用する予定のppt未完成を中心に講義を進めてきた。この発表要旨はここにリンク(MS Wordファイル)する。配付したものから多少,初稿で変更した。

第4回, 第1回試験 Oct. 15
  授業とインフォメーションシステムでの予告通り,第1回の試験を実施する。ぼくの他の共通教育の試験はマークシート式であるが火曜日6限という変則的な時間のために,履修者数が極端に少ないので,記述式とする。ただし,簡潔な表現を望む。ミニッツペーパーを使用する。このサイトはまだ履修者は知らないので,ここに,第1回試験の内容を示す。

問1 木庭が初めて提唱した飛鳥の谷の天香具山軸とは何か。
問2 この天香具山軸存在の根拠を3点,列挙せよ。
問3 『周髀算経』に示された, 日本では遅くとも推古期以来の天体観測の手法を図を描いて示せ。
問4 元飛鳥川の開削の時期はいつか。その根拠は何か。

シラバス

授業概要

  君らと同様,ぼくは大学に入学して,地理学概説の最初の授業を受けたのであるが,愕然とした。高校時代に得た知識とほぼ同じで浅くて無味乾燥。高校の授業は大学の学問の準備に過ぎず,学問は本来,深く魅力的なものと想像していた。この二の舞を教師のぼくがいま,踏むべきではない。概説は学問の紹介ではない。学問の魅力を教える場である。それを実現するには,講義の内容は借り物であってはならない。講義担当者自身の研究での産みの苦しみを経たもので無ければならない。地理学の核の部分を示すことができて懇切に説明すれば誰にでも理解できると考えている講義担当者の研究書を教科書として,地理学の魅力をお伝えしたいと思う。
到達目標 / Course Objectives
@知識・技能の観点 地理学の知識もさることながら,講義担当者が開発した地形幾何学に根ざしたロジックの展開を知ることができる。
A思考力・判断力・表現力等の能力の観点 講義担当者の研究から生まれたものを直接伝えるので,その思考判断過程,そして成果にまとめる過程を知ることで,履修者は地理学の研究の核を知りうると考えている。
B主体的な態度の観点 授業担当者の研究書を読み解き,積極的に受講することが,この場合の履修者の主体的部分であろう。


授業計画

   君たちが4年生になる2022年度から,必修科目「地理総合」(2単位)そしてこれに積み上げる形の選択科目「地理探求」(3単位)が始まる。2018年7月付けで文科省によって公表された「高等学校学習指導要領解説 地理歴史編」での主要課題3点のうち,自然地理に関わる主要な特徴として,「地域的な視座から防災などの諸課題への対応」と「地図や地理情報システムGISなどを用いることで汎用的で実践的な地理的技能の習得」が挙げられている。具体的には,地形,気候,生態系などに関わる諸事象について,場所の特徴や自然及び社会的条件との関わりなどに着目して,主題を設定し,それらの事象の空間的な規則性, 傾向性や,関連する地球的課題の要因や動向などを多面的・多角的に考察し,表現することなどとある。一定の専門分野を持つ研究者であってもこの実現は難しく,この文面そのものに懐疑的にならざるを得ない。具体的な例も示されているがその内容は極めてお粗末である。
 結局,授業担当者の研究を踏まえて,上記テーマに関わる部分の基礎学力と考えられる内容を一部ではあるが織り込む形が適当と考えられるのである。以下,使用する授業担当者の研究書に則って,授業計画を示す。

 『飛鳥藤原京の山河意匠 ——地形幾何学の視点——』
 飛鳥時代の都市計画は天球観測に基づいて推古期に用意されていた。飛鳥時代の仏塔や天文台そして藤原宮は,推古期に設置された天の北極(真北)軸や大和三山の太極(垂心)に精緻に配置されていた。隣接する飛鳥川と高取川の付け替えは斉明期に施行された。記紀やこれまでの研究では全く触れられてこなかった歴史的事実を精緻な地形情報と考古遺跡の分布からはじめて明らかにした。
————————————————
<基礎学力テーマ1: 地理座標系と天球座標系>
<基礎学力テーマ2: Google Earh 正距円筒図法とメルカトール座標系>
<基礎学力テーマ3: GISデータベース>
<基礎学力テーマ4: GrassGISとGoogle Earthの利用>
第T章 最近公開されたGISデータベース情報を使って得られた飛鳥及びその周辺の古代〜更新世末期の自然環境 pp. 13-31
コラム: 下ツ道基軸説への懐疑 pp.32-35
<基礎学力テーマ5: 空中写真実体視による地形判読法>
コラム: 飛鳥後背の岩盤崩壊と大和古道 pp.36-37

<基礎学力テーマ6: 実用的太陰太陽暦>
第U章 飛鳥時代推古朝による天の北極及び暦数の獲得 pp.39-64
コラム: 飛鳥の谷から天の北極の随時把握 pp.65-69

<基礎学力テーマ7: 河川の流域,河川争奪>
第V章 天香具山山頂を通過する天の北極軸を基軸とする古代飛鳥寺域と水落遺跡の飛鳥川争奪前後の占地 pp.71-91
<基礎学力テーマ8: 河岸段丘の形成>
コラム: 争奪過程で生まれた飛鳥川線状谷の河岸段丘の形成年代 pp.92-108

<基礎学力テーマ9: スカイラインの復元と天文シミュレーション>
第W章 飛鳥時代の水落天文台遺跡から観測された天球 pp.110-142

<基礎学力テーマ10: キーサーフェス,河床縦断面>
第X章 飛鳥時代斉明期の高取川見付け替え pp.143-185

<基礎学力テーマ11: 地形幾何学>
第Y章 藤原宮の占地根拠となる大和三山の太極の発見,そして飛鳥京の寺院等遺跡から得られた太極由来の中ツ道軸と天香具山軸との共存 pp.187-215
コラム: 推古期の垂点の幾何学 pp.216-221
コラム: 飛鳥寺域東縁斜辺から唐尺を使って推古期の天香具山軸および甘樫丘軸を捉える pp.222-234
授業時間外学習 / Expected work outside of class
教科書を参照すること。

成績評価

定期試験を行わず、平常試験(小テスト・レポート等)で総合評価する。
 授業期間中で,第15回になるであろう最後の授業に実施する試験を含めて,最低3回のマークシートによる30分の試験を実施する。その成績のうちトップ2の成績の平均値が君たちの成績になる。もちろん得点分布を考慮して秀以下の成績を割り当てる。試験以外の出席は考慮しない。
 試験時には,『飛鳥藤原京の山河意匠 ——地形幾何学の視点——』および自筆ノートを持ち込むことができる。
基準・評価 / Evaluation Criteria・Assessment Policy
@知識・技能の観点 いずれの観点も試験に含まれる。
A思考力・判断力・表現力等の能力の観点 表現力についてはマークシートなので評価されない。
B主体的な態度の観点 成績に反映される筈である。
教科書
Textbooks 木庭元晴,2018.   『飛鳥藤原京の山河意匠 ——地形幾何学の視点——』   関西大学出版部 3600円+税   978-4-87354-677-3
参考書
References
フィードバックの方法
Feedback Method 木庭のウェブサイトのトップページにこの授業のリンクを貼りますので,そこから入って授業進行具合や参考情報を確認してください。最低三回実施する予定の試験の前の週に,このサイトで予告をします。

担任者への問合せ方法

次のアドレスにメールください。 moto@kansai-u.ac.jp

 

自然地理学概説a 2019年度春学期

1. シラバス
2. 教材 ppt 試験についてはこの項目に掲載
3. 成績

1. シラバス Apr. 7, 2014記(地域調査士資格との関連で変更できません)

■授業概要
概要:  この授業は教職科目の一つとも位置づけられ,地理学・地域環境学専修に進む学生には,文学部とは言っても,たった一つの自然にかかわる(専門)授業です。講義担当者はこの専修のこれまた唯一の自然地理学担当教員です。これまで学外の先生方にこの授業をお願いしてきましたが,この大切な授業をやっとぼく自らが担当することにしました。過去四半世紀,専門に上がってきた学生諸君に,この授業での成果が感じられませんでした。ぼくが担当して,学生の自然に対する理解が増すと思うほど教育の点では自信家ではないのですが,ぼくは立派な自然地理学者ですので,挑戦したいと思います。  秋学期の松田順一郎さんとペアで実施します。彼はそれなりに優秀な人で理屈っぽい人ですから深める役割です。ぼくは主にこれまで研究してきたことを通じて比較的優しくお話ししたいと思います(でも難しいでしょうね)。  学校地理は小学校からはじまりますし中学校でもやってます。高校で履修している方は多くは無いでしょう。高校で履修していないから,不利になると思わないでください。高校で教科書を理解し先生の話を理解した人もぼくの話しを聞いてわかるわけではありません。教科書は間違っています。地理の先生も自然地理を理解していません。まあ,そういうものです。この授業では日本語でしますが,学校レベルで使われている用語そのものはまあいい加減なものです。用語がわからないから授業がわからないとは言わせません。

 大学での自然地理学の基礎を習得する。教職試験にも対応する。
■到達目標
  授業名の通り,自然地理学を概説します。この授業は地理の教員になるための必須講義です。文系の学生であっても,高校時代までは理系分野を学んできましたね。まあ,授業を理解する理系的基礎的知識は中学生までで学んだことで十分だと思います。
 哲学者エマニュエル カントが大学で40年以上に渡って,自然地理学の講義をしていたことはよく知られていますが,この科目がカバーする領域は大変ひろい。この授業では,学校現場で教えられている分野について,教師が知っておくべきテーマの主な基礎的項目をピックアップしてお話します。つまり到達目標は,学校教育で扱う自然地理学に係わる幾つかのテーマを理解してもらうことです。ちなみにカントの著作は驚くほど退屈です。


■授業計画 ■授業計画
 4月8日から7月24日まで。祝日(海の日)も含めて,全月曜日で授業。

第1-2回 天と地の間: 大気大循環
 コラム:気候と気象,気候区分
第3回 太陽と地球からの放射の和っ
 コラム:地球温暖化の原理
第4回 5月2日水曜日
 地球の高まりと凹み: プレートテクトニクス
 コラム:プレートテクトニクス用語
第5回 G植生えた
 コラム:里山,生物多様性
 コラム:世界の植生
第6回 地球ルギー: 地震と火山 コラム:変動地形と火山地形
第7回 サンゴ礁の王様: 環礁の形成
 コラム:海岸地形
第8回 時を刻む: 放射性炭素年代測定とESR年代測定
 コラム:地史と第四紀
第9-10回 川は流れる:山から平野へ
 コラム:平野と河川,流域,河床縦断面
第11回 溶けて崩れて: カルストの生成
 コラム:カルスト地形と石灰岩土壌
第12回 氷は流れる: 大陸氷床と氷河
 コラム:氷河地形
第13回 離れても感じられる: 空中写真と衛星写真 コラム:空中写真作成の原理と衛星写真のスペクトル
第14回 地球を吾が手に: 地図の投影法と座標系
 コラム:地図や投影法の種類
第15回 7月20日月曜日(最終) モニタリ無いと汗する面と
 コラム:自然保護と開発と

■授業時間外学習
授業での内容はpptにアップします。これをダウンロードして復習してください。
■成績評価
の方法・基準
■方法
定期試験を行わず、平常試験(小テスト・レポート等)で総合評価する。
マークシートによる小テストを時々実施します。鉛筆と消しゴムを毎回持参してください。たとえば,授業期間中に小テストを実施したとします(小テスト実施回数は3回程度)。そのトップ2の平均点を個々人の成績とします。花子さんが3回受験したとすると,このうち,成績のよい2件の平均点が花子さんの成績となります。最終回の授業ではかならず試験を実施しますが,これを受験しないから成績評価の対象にならないということはありません。なお,小テストの結果を逐一君たちに報告することはありません。小テストで100%。うことはありません。なお,小テストの結果を逐一君たちに報告することはありません。小テストで100%。
  試験には,配付資料と自筆ノート持ち込み可。
■基準
方法(2)に示した通りです。授業中の小テスト(100%)で評価します。試験内容はかなり基礎的なものです。秀〜不可は受験者の得点分布を配慮した上で決定します。小テストは30分間ほどを要します。
■教科書
使用しない。
■参考書 下を参照してください。
ぼくの本数冊が中心になります。
■備 考
http://motochan.sakura.ne.jp/public_html/index.html (トップページにこの授業のリンクを貼っております) に授業で使用するpptやpdfをできれば前もって公開する。pdfは印刷して関連授業が始まる日に配付する。

使用するpptやpdfをできれば前もって公開する。pdfは印刷して関連授業が始まる日に配付する。

 

2. 教材pp (進行状況で順次,追加してゆきます。古いのが下方に残っています)

1st 2nd 3rd 4th 5th
4/8 4/15 4/22 5/6 5/13
6th 7th 8th 9th 10th
5/20 5/27 6/3 6/10

6/17

11th 12th 13th 14th 15th
6/24 7/1 7/8 7/15 7/22

第1回 Apr. 8, 2019
 休講致します。沖永良部島での海岸調査です。潮汐の関係からやむなくこの日程にしました。
 上のシラバスを見てください。残念ながらキンドル版での出版の準備ができておりません。

第2回 Apr. 15, 2019  世界の河川,河川争奪 
 2019年春に実施した入試問題を紹介します。まずは河川地形から始めます。
世界の大河川: 2019年度3月4日実施 (Wordファイル)
河川争奪地形:2019年2月7日実施 (Wordファイル)

第3回 Apr. 22, 2019 世界の河川の続き,河川争奪,大気大循環(気候1) 
配付資料が不足するなど,予期せぬ事態になったこともあり,世界の大河川だけでも終了しなかった。第2回に配付した資料をまずは片付ける。配付部数の不足分は,新たに用意する。
第2回の予定が終われば,次に, 大気大循環1988年を実施する。

第4回 May 06, 13, 2019 気候(2) ,(3)使用する ppt
 Koeppen気候区分1985_1/2 2/2 
 世界の降水分布2009
 

第5回 May 13, 2019 
世界の土壌分布2015 
 土壌問題2005_2013_1986 
参考に 土壌 入試pdf
日本の土壌の基礎を知るには,このリンクが便利かと思います。p. 3の土壌断面図がもっとも参考になるかと思います。
本日は, 土壌に関連したpptと,上掲の世界の土壌分布2015, 土壌問題2005, 2013を実施した。

第7回 May 27, 2019 
過去実施した授業内容で30分ほどのマークシートによる試験を実施します。鉛筆と消しゴムを持参ください。
試験が終われば, さらに授業を進めます。

地球を吾が手に: 地図の投影法と座標系 1/3
次のpptを使って, 1987, 2004, 2012各年の問題解説のためにプレゼンする予定です。
map_proj_1987and2004
使用したファイル

第8回 Jun. 03, 2019
pptと第6回掲載の資料のうち,「経済学部1987地図」,「メルカトール図法などに関するwordファイル」を実施。

2016年度実施経緯線網の問題 配布

第9回 Jun.10, 2019
 第6回掲載の2012図法,   主題図とGIS 1/2。このThematicMapsの実施した。
 心射図法について次の質問があった: 大圏航路がなぜ直線になるのか。
 この回答をここに示す。心射図法は,球体の中心の光源から球面に接した平面に投影する。その例を次に示す。この図のように,大圏航路が直線で表示される。

 


Figure 3-33. Great-circle arc from San Francisco to London on a Gnomonic projection
https://flylib.com/books/en/2.366.1/hack_30_plot_a_great_circle_on_a_flat_map.html

 何故か,大圏航路が直線で示されるのかがわかる画像をネット上で探したがみつからなかった。そこで,仕方なく自ら作成した。

 上の図では,球体が投影面に載っている。球面のPQ間の距離は扇形OPQの弧PQであるが,この扇形を投影面まで延長した面が,緑色の大円延長面としたもので,この延長面と投影面の交線は,直線であるから,心射図法の大圏航路が直線で現れることがわかる。

第10回 Jun. 17, 2019
  G植生えた,のみを実施。来週の試験実施も予告した。
主に次の千葉大教員の Global Biogeographyを利用。現氷河時代と二次林について。
ページ数を半分程度に整理した。
植生入試pdf
このpdfの3種の試験のうち,最後の2007年世界の林業は実施していない。

第11回 Jun. 24, 2019
 15:35-16:02頃に,第2回試験実施した。
マークシートによるものです。鉛筆と消しゴムを持参ください。配布してきた試験問題と自筆ノートの持ち込みは可能です。
 当日,試験に関わる補足的な授業も実施します。

ここから主題図のpptをダウンロード
  地球を吾が手に: 地図の投影法と座標系 3/3 (先週のプリント不足ために)
2017年度経緯度網の問題の紹介と, 入試問題ミス指摘の誤りについて。1/1
この問題について,高校の先生と予備校の先生から,正解がないとか,正解が複数ある,とかの指摘があった。両方の指摘は,図法についての理解不足であった。図法について,教育スタッフの理解は不足していることを痛感した。これについては,ぼくの次のウェブページに掲載している。
自然地理関係の入試問題(木庭作成)written May 19, 2016, reivised  Feb. 27, 2017
http://motochan.sakura.ne.jp/public_html/KyozaiContents/86.htm

第12回 Jul. 01, 2019
第2回試験回答と, 第1/2回: 地球ルギー:地震と火山
内容は大地形とプレートテクトニクス  関連の入試問題のpdf
このうち, 1983年と1990年の大地形セットを使用した。授業のはじめには第2回試験の正解を示した。

あと,3回で,試験は3回目に実施。

第13回  Jul. 8, 2019
サンゴ礁の王様と海岸地形,の, コラム:海岸地形 のみ実施
海岸地形のppt  2014海岸地形入試問題1問pdf  2017海岸地形発達史入試問題1問pdf
アナグリフのまずは,導入をします。

Jul.15, 2018
第14回 
サンゴ礁の王様: 環礁の形成
サンゴ礁を地質と地形から見る ppt
サンゴ礁入試問題pdf

溶けて崩れて: カルストの生成
 コラム:カルスト地形と石灰岩土壌
pptへのリンク 
カルスト問題2問pdfへのリンク

Jul. 22, 2017
第15回 氷は流れる: 大陸氷床と氷河
コラム:氷河地形  

pptへのリンク 氷河地形入試問題1問pdfへのリンク
追加: 

山崎直方, 1902. 氷河果して本邦に存在せざりしか.
  地質学雑誌, Vol. 9, (No. 109), pp. 361-369.
山崎直方, 1902. 氷河果して本邦に存在せざりしか(前號の續).
   地質學雜誌, Vo. 9, (No. 110), pp. 390-398.

第三回試験実施
試験範囲は,第1回,第2回の範囲を除く。

————————————————以上, Jul. 15, 2019更新

 

 




同震災での浦安市の液状化に関連したフィールドワーク pdf

 

 コラム:変動地形と火山地形

 火山はタイプ分けと噴火予知について。


エネルギー資源について実施

 

第13回 川は流れる:山から平野へ
  桑折町低位段丘,阿武隈川低地,ポイントバー 1/2  2/2  
   今回は,この読図に関わって,新生代段四紀の時代区分の問題と地理学の慣習の観点から,洪積世,洪積台地,について,現在の誤った語法を紹介した。自然堤防や天井川などについても,教育界,ひいては受験界の誤った語法やカテゴリーについても触れた。

試験予定問題の計算法に関して解説をします。ただし, 敢えて,数値は,この試験資料と違いますので注意してください。下記の説明について,質問がありました。それに応えるべく, この文を追加しました。

配点2倍
下線Cに関連して,aは等高線80m上に,bは等高線65m上に位置しており,それぞれの記号をこの海抜高度として,ab間の台地の傾きをパーミルで表す式は次のいずれか。ただし,ab間実距離の単位をmとする。
 (ア) (a−b)÷ab間実距離×1000
 (イ) (a−b)×ab間実距離÷1000
 (ウ) (a−b)÷ab間実距離÷1000

解説: 地図と実際の地表との距離の関係は,縮尺であらわされる。地図上のab間から地表の実距離を求めるには,1.地図上でab間の距離を物差しで計測する。2.得られた地図上の距離に,その地図の縮尺の逆数を掛けると,地表上の距離が得られる。4.地図から読んだab両地点間の高度の差を求めると比高が得られる。5.この比高を実距離で割れば,傾きを得ることができる。6.傾きをパーミルで表すには1000倍すれば良い。

配点4倍
全問での,ab間実距離を求める必要がある。情報が図1と図2に限られるとすると,図1には縮尺がないので,図2の縮尺を利用する必要がある。図2ではab間の距離を求めることができないため,両図の対応2点と図2の縮尺などの図上距離を求める必要がある。両図でなるべく長い対応2点を探した結果,図1のcdと図2のCDが対応した。
 図上の計測結果が,図1について,cd=64mm,ab=43mm,図2について,CD=121mm,1km縮尺=68mmとすると,次のab間実距離(m)を求める計算式で,図2からCD間実距離を求め,その結果を利用して図1でのab間実距離を求める順序が明確なものは次のいずれか。
 (ア) (121÷64)×(43÷68) ×1000 
 (イ) (43÷64) ×(121÷68)×1000 
 (ウ) (121×43)÷(68÷64) ×1000

解説: この本文中,「縮尺がないので」などという縮尺は,地図の図幅外に書かれた物差し記号のことである。これが無いと,地図上で計測した距離から,直接に地表の距離を求めることができないことになる。もちろん,その地図の縮尺が分数表示でわかっている場合は,地図上で計測した距離に分数表示の縮尺の分母を掛ければ求めることができる。
 さて,図1のab間実距離を求める過程を,改めて次に示す。
1. 図1と図2の共通の地点,それぞれcd間とCD間の距離は,cd=64mm,CD=121mmである。
2. 上の問のように,まずは,図2からCD間実距離を求める。1km縮尺が68mmの図2の地図上で,CD間が121mmになるから,比例計算をすればCD間実距離が求まる。
3. この結果と図1のcd間の実距離は当然一致している。そこで,図1ではこのcd間を結んだ線分をこの地図の縮尺として,ab間の実距離を求めることになる。
4. なお,地図上の距離はmmで計測し,実距離はmで表すので,単位の換算が必要となる。


以上

————————————————これ以下の日程は今年度と関係ありません,ご容赦。

 


第8回授業 Captain James Cookの航海日誌例

 

May 15, 2016 第5回 太陽と地球からの放射の和っ

 コラム:地球温暖化の原理(地球の熱収支 ppt
   これはかなり難しい内容ではある。計算式から説いているが,結論だけ,認知してもらえればいい。pptだけ見ても,理解はできるが,元資料は,次の木庭の本である。
 木庭元晴編著,2009. 『地球環境問題の基礎と社会活動』 古今書院.
 関西大学図書館にも入っている。

 

Jun. 6, 2016

第9回:
    天体による経緯度網上の位置の決定 1/2
   (番外)自然地理学の読図ってどうなんだろう  1/2
         福島市扇状地果樹園読図 (GIS)  1/1  


以上


          

以下,2015年度のもの(2016年用に触っています)………………………………………………………………

 コンテンツは,千葉大学地理の「環境リモートセンシング概論 近藤担当分」のものであるが,かなり荒っぽい内容ではあるが,大ざっぱに見るのにはいいかと思う。結局,授業では使わなかったので,試験範囲にはならない。
http://dbx.cr.chiba-u.jp/edu/lec/basic_geo/%E7%94%9F%E7%89%A9%E5%9C%B0%E7%90%86.pdf

May 18, 2016 第6回: 太陽と地球からの放射の和っ 2/2 

  エネルギー入試問題配布資料 pdf
  エネルギー資源(世界国勢図会2013/14)資料 pdf(配付しない)

Jun. 1
 第8回: 太陽と地球からの放射の和っ 3/3  エネルギー資源 2011ppt 
               時間があれば?
            第2回目の試験実施

海流  2014年度入試問題を使用。東日本大震災による瓦礫放出後の海洋での移動プロセス pdf

 

以下,編集の便宜上,2014年度を残しています。

2012年 質問に対する解答: Apr.16に質問がありました。その解答に代わるものを次に示します。質問は,乾燥気候か湿潤気候を決める次の式 r<= 2(t+alpha)  で,alphaが,降水分布によって,summer dry の場合は0,年中多雨の場合は7,winter dryの場合は14を代入すると木庭が言ったが,summer dryか,年中多雨か,winter dryか,をどのように決めるのか,です。
 この質問は積極的に考えれば出てくるもので,いい質問です。
 この解答を木庭が作成した2000年2月5日実施の設問IVのイメージデータ(クリックしてダウンロードして下さい)を用意した。この問題の解答を示すので問題の構造を考えてほしい。なお,入試での正答率は8割以上であった。
(1)4(2)C(3)B(4)2(5)Cf(6)Cfb(7)Cw(8)BS(9)A(10)Aw
 なお,http://ja.wikipedia.org/wiki/ケッペンの気候区分 に全体の説明がある。

第3回で不足した資料pdf(このうち,使用したのは,1989年気候のみ)

May 26
 第8回 2014年度入試問題を使用。

Jun. 2
 第9回 2014年度入試問題を使用。日本列島およびその周辺のプレートテクトニクス pdf
          

Jun. 9
 第T0回 投影法のpptを使用。地図学および投影法のプリント 4 pagesを配付。1987年地図学 経済学部(水準測量,谷線,尾根線などを含む)を実施。

Jun. 16 第2回試験(試験範囲のコンテンツはすべてこのページに掲載完了しました)
 第11回 第2回_試験実施します。授業内容は2004年S日程2月1日実施の,UTM図法を主とするものなどを実施予定。追加の2012年図法 pdf
 試験範囲はMay 19〜Jun. 16までの範囲。

Jul. 14, 2014 第15回=第3回小テスト実施。範囲はJun. 23, 30, Jul. 7, 14(最終日はちょっとだけ)。授業評価アンケートも実施します。

以下は,2013年以前のもの,またはメモプール。

地球の高まりと凹み: プレートテクトニクス

Apr. 28,
 第4回: 前回配付した資料の解説をしました。

May 13 第5回 第1回目の試験を実施。範囲は授業で使用したpptとApr. 22に配付した資料pdf。自筆ノートと配付資料の参照は可能です。
 この試験の前に次の試験範囲の授業を始めました。プレートテクとクスに関するものです。
 地球の高まりと凹み: プレートテクトニクス  ppt(高画質),左のコンテンツと同内容のもの(ファイルが重くてダウンロードができない方のために作成したのですがこれも駄目かも知れません) ppt(低画質),pdf
 配付プリントのpdf この関係のppt 参考:オーストラリアとニュージーランドのプレートテクトニクス
 コラム:プレートテクトニクス用語

May 20 第6回 地球の高まりと凹み: プレートテクトニクス,の継続です。同じpptと配付資料を使います。試験の正解もここで述べる予定でしたが,できませんでした。

May 27 第7回 地球ルギー: 地震と火山
 コラム:活断層と変動地形
を実施します。木庭編の『宇宙 地球 地震および火山』を見ていただくと良いのですが,この授業は,広く自然地理全般をお話する趣旨でやってますので,小学校高学年以上に対応している,次のサイトを参照してください。この,地震・火山災害,の成因論の部分を教材とします。

http://dil.bosai.go.jp/workshop/01kouza_kiso/manabou/index.html のサイトが参考になります。このサイト情報を整理し,火山体の区分を加えて作成したppt
 コラムタイトルを変更しました。活断層と変動地形,についてはのちに追加します。

Jun 3 第8回 地球ルギー: 地震と火山
 コラム:活断層と変動地形
を実施します。このpptをここに示します配付資料pdfはここ

Jun 10 第9回 地球ルギー: 地震と火山,の試験(第2回)
        サンゴ礁の王様: 環礁の形成,の第1回 サンゴ礁を地質と地形から見る ppt
        コラム:海岸地形
    試験では,自筆ノートと配付資料の参照は可能です。試験範囲はMar. 13からの授業です。
    試験はマークシートですので,濃い鉛筆と消しゴム,必須。

Jun. 17 第10回 続き
    先週の サンゴ礁を地質と地形から見る,のpptを実施。その後,サンゴ礁の問題を実施,
    本日と来週の授業のためのpdfを配付。

Jun. 24  第11回 先週配った海岸地形の問題を実施する。そして,
     溶けて崩れて: カルストの生成  pptへのリンク カルスト問題2問pdfへのリンク

Jul. 1  第12回 先週の続きと,第3回試験実施。試験では,自筆ノートと配付資料の参照は可能です。試験範囲は    Jun. 10 からの授業です。試験はマークシートですので,濃い鉛筆と消しゴム,必須。

Jul. 8   第13回 月曜日 氷は流れる: 大陸氷床と氷河
    氷河地形入試問題1問pdfへのリンク
    コラム:土壌(実施せず)

Jul. 17 第14回 水曜日  地球を吾が手に:地図の投影法と座標系
                      離れても感じられる: 空中写真と衛星写真
           コラム:地図や投影法の種類

Jul. 22 第15回 月曜日(最終)モニタリ無いと汗する面と    コラム:自然保護と開発と
        第4回(最終)試験
    試験範囲: Jul. 8,17, 22実施内容。
    ただし,試験範囲は次の様。
    1. 氷河地形  プリントのみ
    2.リモートセンシング http://motochan.sakura.ne.jp/public_html/GISContents/76.htm
     地図や投影法の種類 
    3. オアフ島の環境影響評価  1984_MapProj  1987_MapProjection  2004_MapProjection
                                   2012_MapProjection
                                   Kaneohe_test   計5 pdf

                                          Kaneohe.ppt (Jul. 22実施予定)

                                            以 上

以下は2012年の残骸

 

Wednesday, May 2, 2012 

May 14, 2012 第6回 プレートテクトニクス,大地形,の続き。基礎的な用語や地名を知らない方々が意外と多いという印象を受けますので,前回の続きと,前回の内容の一部繰り返しをしたいと思います。
 第2回の試験をします。Apr. 23, May 7, 14の内容です。
 マークシートで実施しますので,鉛筆(細いシャーペンやボールペンやサインペンなどは不可)と消しゴムを持参してください。参照するものは配付資料またはこれを君たちが印刷したもの,自筆ノートです。

May 21, 2012 第7回は,下記のように,地球惑星学会発表と情報収集のために休講とします。次の添付資料pdf(May 14に配付予定)を前もって学習しておいてください。のちにこれに関連して試験を実施します。この資料については,正解を授業ではお話ししません。この休講については補講を特にしません。君たちの学習を信じます。

投稿者 : 024591 木庭 元晴
投稿番号 : 01819 (AHW30-11)
タイトル(日本語) : 沖縄島羽地内海の内湾性礁原被覆薄層の粒度分布と窒素・酸素安定同位体比から得られた赤土成分の拡散パターン
タイトル(英語) : Diffusion pattern of red soil runoff on a bay reef flat, Okinawa-jima Island, using delta13C and delta15N.
著者 : 木庭 元晴
北窪友美子(2011年度卒業生)
中辻真央(2011年度卒業生)
講演セッション : A-HW30 流域の水文地質と物質循環
発表形式 : 口頭
発表日時 : 5月22日 14:00 - 14:15
会場 : 101A

May 28, 2012 第8回は,資料の三番目の世界の平野の問題を解説し,宿題を含めて第3回目の試験を実施した。

Jun. 4, 2012 第9回 
第6回 地球ルギー: 地震と火山
 コラム:変動地形と火山地形
を実施します。木庭編の『宇宙 地球 地震および火山』を見ていただくと良いのですが,この授業は,広く自然地理全般をお話する趣旨でやってますので,小学校高学年以上に対応している,次のサイトを参照してください。この,地震・火山災害,の成因論の部分を教材とします。

http://dil.bosai.go.jp/workshop/01kouza_kiso/manabou/index.html のサイトが参考になります。このサイト情報を整理し,火山体の区分を加えて作成したppt

Jun. 11, 2012 第10回
 サンゴ礁。木庭の1979年提出の博士論文に係わる公表論文を資料とした2012.6.14吹田市民大学講演のppt(資料配付pdf)と,
 入試問題1問pdfを資料とした。
 内容はサンゴ礁とは,世界のサンゴ礁の分布,琉球列島のサンゴ礁形成の開始,サンゴ礁地形とサンゴの放射性炭素年代を使った氷河性海水準変動の復元。

Jun. 18, 2012 第11回 配付資料を添付します。日本の領土,日本の構造地形,扇状地・自然堤防後背湿地・三角州カルスト地形
 授業で実施した日本の領土のpptを添付します。日本の構造地形区分については,小学校の地理の地名を忘れている可能性があるのでリンクを貼っておきます。

Jun. 25, 2012第12回 第4回試験を実施します。試験範囲は第3回試験より後の部分です。試験以外の時間は講義を進めます。カルスト地形,氷河地形です。カルスト地形のppt

Jul. 2, 2012 第13回 カルスト地形の入試問題解説,氷河地形をpptを使って講義。なお,このpptは,Michael Reedm Department of Geography, Glendale Community College のウェブサイトからダウンロードした。ここからhttp://www.glendale.edu/geo/reed/physical/101_ppt.htm に入ると,一番下のExtra Lecturesの中にGlacial Landformsがある。ここをクリックするとダウンロードできる。

July 9, 2012 第14回 まずは,氷河地形の入試問題解説。内容すかすかで授業を進めてきたが,それにしても,次の三回分を全くしていない。この三回分はこれまでになく遥かに高度な内容なので,教職的観点に限定して,残された時間を使いたい。
 第14回 地球を吾が手に: 地図の投影法と座標系
 コラム:地図や投影法の種類
 地図と投影法に関連した入試問題を解説する予定。

July 23, 2012 第15回(最終) この日すべきことは,三つ。
1. シラバスに書いて未だ実施していない授業の一つをする。
2. 授業評価
3. 第5回試験
そこで,
1. 下記のテーマのうち,第15回を実施。
第13回 離れても感じられる: 空中写真と衛星写真
 コラム:空中写真作成の原理と衛星写真のスペクトル
第15回 7月24日月曜日(最終) モニタリ無いと汗する面と
 コラム:自然保護と開発と

2, 3 試験とともに授業評価も実施
 両用紙を配付します。実施時間は30分。
 試験範囲は,カルスト地形(1995年カルスト地形,2008年カルスト地形),氷河地形(2009年氷河地形),地図と投影法(2012年図法,1987年地図),そして当日の授業と関連する問題。

 以 上

 

 

 

以下は無視してください。

 

地球ルギー:地震(後の日に,火山)
 コラム:変動地形(後の日に,火山地形 )
 上記のテーマで途中までにして(そういう可能性),第二回試験実施。
  マークシートで実施しますので,鉛筆(細いシャーペンやボールペンやサインペンなどは不可)と消しゴムを持参してください。参照するものは配付資料またはこれを君たちが印刷したもの,自筆ノートです。        

 

以下,2011年のもの。

May 9, 2011 第5回 ppt教材(地球の熱収支) May 9, 2011 upload
May 16, 2011 第6回 エネルギー入試問題 2010ppt 2011ppt 配布資料 pdf May 22, 2011 upload
May 23, 2011 第7回 水収支 森林資源 気候と植生 配付資料 pdf May 22, 2011 upload

 報告書や調査に追われて1ヶ月余り放置しておりました。
Jun. 26, 2011 第9〜12回(第11回目は調査のために休講,明日の第12回は,第9,10,12回の授業に関連する第4回の試験を実施します)
 配付した資料はこのpdf(左の該当箇所をクリック)です。使用したpptは今回は掲載しません。第11回の休講に関連しての教材を別途,添付します(7月初め頃)。
 授業に関連して次の岐阜県教育委員会のリンクhttp://gakuen.gifu-net.ed.jp/~contents/kou_chirekikouminn/jeo16/index.htmlが参考になります。いわば学校の教科書に準拠した内容ですが,科学的には誤りも多いので,この内容とぼくの授業内容は異なります。

Jul. 1, 2011  補講に代わって,次の本の一部を読んで下さい。7月9日土曜日の第T4回の授業の際に実施する試験の中で読んで頂いたかどうかのチェックを致します。

資料: 汎太平洋フォーラム編, 1987. 生きている太平洋. 神戸新聞出版センター.
 この本は神戸新聞から発行されている「のじぎく文庫」の一冊として出版されました。この文庫は中学生でも理解できることを前提に作られています。この『生きている太平洋』は,日本図書館協会,学校図書館協会の選定図書にもなりました。

 つぎに添付しているpdfは,ぼくが書いた部分で,ダーウィンとサンゴ礁,の章のすべてです。このうち,pp. 144-159を読んでください。他の部分も読むとより理解が深まりますが,この範囲を読んだことを前提に試験を作成します。

Jul. 5, 2011記 昨日配付したpdfをここに添付します。この土曜日も使います。
 昨日,授業評価のメモを見ました。胸に突き刺さる厳しい言葉がありました。
すでに申し上げていますように,配付している試験はすべてぼくが作成したものです。そして,この内容は,自然地理学と高校生を繋ぐテーマで作成したものです。知識よりも考え方や世界観を記述しているつもりです。解答が何かではなく,基礎的な部分でのぼくの世界観を示しています。

 ベーシックな内容にすると,半期ではほとんど何もできません。この高校生用の入試問題を通して,簡潔に基礎を理解して欲しい,と思っています。ただ,君たちが理解できないことが,ぼくには分からない,ということがあります。図表などで詳細に説明することで却ってわからなくならないのか。感覚的に分かって貰えばいいのではないか,と思っています。大人数の授業ですし,質問はしにくいとは思います。前の何人かに聞きながら,授業を次回は進めたいと思います。Jul. 5, 2011

3. 成績処理 2011

 6回の試験を実施した。マーキングの問題で,まとめるのに大変苦労した。何度言っても,誤ったマーキングをするものが毎回,20名ほどいる。本人の名前すら書かないのがいる。マークシートの計算ソフトにも問題がある。たとえば,法11-0080の学生が, 法11-__80とすると,別の別の場所にとぶ。もちろん,法11-80__とすると,11-8000と認識されるので別人になる。名前を上方の氏名欄に書くだけで,ローマ字でのマーキングしないと,処理結果には名前情報は表示されない。

 3回以上受験しない学生の採点はできない。個々の学生のトップ3の得点で成績をつけると言っていたからである。この科目は平常点での採点なので,2回以下しか受験していない学生については0点となる。
 トップ3の平均値を求めるエクセルの関数は,fx=average(large(範囲,{1,2,3}))である。

 得点分布を見ると,特に優れた学生の集団がいて,その最低点は84点なので,+6として秀とした。最高点は96点だったが,これを100点とした。全体の最低点は48点であったが合格点60点とした。秀以外のグループで最高点が83点なので,これを89点とした。ただし,余りにマーキングがひどい学生に対しては追加点を低くしている。 下のプログラムはエクセルで組み込んだものである。

 Sub Shizenchiri()
For I = 1 To 215
If Cells(I+1,10)<=83 Then
Cells(I+1,11)=29/35*Cells(I+1,10)+(60-29/35*48)
ElseIf Cells(I+1,10)> 83 Then
Cells(I + 1, 11) = 10/12*Cells(I+1,10)+(100-96*5/6)
End If
Next I
End Sub

3'. 成績処理 2012

 5回の試験を実施。
学籍番号,学部,さらに自らの名前さえ誤った入力(無入力も)が繰り返される。
なぜ社会学部が法学部になるのかと思う。政策学部の学生が法学部の政治学科にする場合もある。名前を入力しない学生も多々いる。

学籍番号でeg. 12-0372を12- 372と入力しても良いはずであるが,現在のマークシートの採点ソフトは順を追った配列をせず,12-0054よりもより若い(上の)位置に置く。

自然地理学概説の場合,五回試験をしているので,他の回のデータから探すことも可能な場合が多い。

マークシートの整理順
1. まずはマーキングチェック。学籍番号の右寄せ,ゼロの省略に追加,修正したものについては減点のために,名前の右横にzを入力。
2. USBメモリーを持って,ITセンターにて,マークシート採点。シートソーターに入れる際によく揃える。正解,配点,答案の順。
3. 出力結果を名前を変えてUSBに保存してゆく。
4. 出力は紙でみないで,pc上で。まずは複数の試験の結果をダビング。複写ファイルの学部学科,学籍番号,名前,100点換算点のみ残す。
5. 複数試験結果を一つのファイル(シート)にまとめる。上から下に学生情報が正しくなるように他の回も参考にしながら調整する。この過程で入力ミスの学生には,基本的に100点満点で5点の減点をする。
6. インフォメーションシステムから採点ファイルをダウンロードして,ダビング。
7. この複写ファイルで,学部学科,学籍番号,名前を残す。この上に,複数の試験結果を,各試験について,学部または年度単位でコピペしてゆく。上から下に学生が合致するように並べてゆく。
8. 5回の試験のうち,最も良い3下位の成績の平均点を求める。 トップ3の平均値を求めるエクセルの関数は,fx=average(large(範囲,{1,2,3}))
9. 2回以下の学生の採点は本来しないが,4回生について理由がある場合で得点が非常に高い場合,可の成績をつける場合があった。
10. 3回以上の受験者の得点分布は次のようである。

 ヒストグラムとソート済得点分布から,次の様なvisual basic macroを作成し実行した。

Sub Shizenchiri2012()
For I=1 To 148
If 40 =< Cells(I+1,8) and Cells(I+1,8) <= 54 Then
Cells(I+1,10)=60+(69-60)/(54-40)*(Cells(I+1,8)-40)
ElseIf 55 =< Cells(I+1,8) and Cells(I+1,8) <= 68 Then
Cells(I+1,10)=70+(79-70)/(68-55)*(Cells(I+1,8)-55)
ElseIf 69 =< Cells(I+1,8) and Cells(I+1,8) <= 73 Then
Cells(I+1,10)=80+(89-80)/(73-69)*(Cells(I+1,8)-69)
ElseIf 74 =< Cells(I+1,8) and Cells(I+1,8) <= 89 Then
Cells(I+1,10)=90+(100-90)/(89-74)*(Cells(I+1,8)-74)
Else
Cells(I+1,10)=Cells(I+1,8)
End If
Next I
End Sub

以上のような経過を辿って,採点を実施。ほぼ1週間を要した。

参考に: 

if文が2行以上に渡る場合は,end ifを使います。
この場合は、thenの後は空白にする必要がある。
if 条件 then

elseif 条件 then

elseif 条件 then

elseif 条件 then

……………
(else
文)
end if

3''. 成績処理 2016

  4回の試験を実施。
学籍番号,学部,さらに自らの名前さえ誤った入力(無入力も)が相変わらず, 繰り返される。まあ,学生が替わるからでもある。注意してもマークシートに大きくしめされているマーキングの方法を読まないのだろう。マークミスはスキャナーにかける前にチェックしているが,当方が見逃すことと,法学部の征治学科の学生が政策にマークする場合は全くわからない。マークミスは当方の整理時間を大幅に搾取するので,減点している。

   今回の試験(履修者数123名,減少傾向にある)は, 下記のように,不可2名, 可,良は生点で採点。優と秀は数点の下駄をはかせた。
   教育実習,病気,公式大会出場の場合は成績について勘案した。

Sub Shizenchiri2016()
For I=1 To 123
If 60 =< Cells(I+1,9) and Cells(I+1,9) <77 Then
Cells(I+1,10)=Cells(I+1,9)
ElseIf 77 =< Cells(I+1,9) and Cells(I+1,9) < 87 Then
Cells(I+1,10)=80+(89-80)/(87-77)*(Cells(I+1,9)-77)
ElseIf 87=< Cells(I+1,9) Then
Cells(I+1,10)=90+(100-90)/(97-87)*(Cells(I+1,9)-87)
Else
Cells(I+1,10)=Cells(I+1,9)
End If
Next I
End Sub

 以 上