地理学実習2004年度 授業進行 2004.12.15修正

 最後の時間にこれまで提出したレポートをまとめて提出すること。
 君たちが作成したファイルの確認もするのでかならずMO(640MB)も提出すること。
 授業内容: 君たちは,すでに地理学調査研究法,地理学基礎演習などで地理学に調査する上での基礎知識を修得したと私は考えている。ただ実際に調査をしてみて初めて何が必要か自分は何に興味があるのかも見えてくる。またすでに学んだとされることも役立てる力を持っていなかったということも実感するであろう。
 2003年度から地理学実習は,いわば通年2コマのうち1/4期を担当している(他は高橋先生,野間先生)。君たちとは2003年度には地理学研究法で後期2コマを過ごした。この内容を踏まえて,さらに必要なテクニックを伝授しようと思っている。
 一方,君たちの年次で初めて,松田順一郎先生担当の地図学・製図でGISアプリケーションGRASS(フリーウェア)を学んだ(一部の学生は未だ受講していないようだが)。2004年度からはGRASSの基礎を修得したことを前提に,地理学実習旅行での調査結果の入力・分析を進める形を考えている。授業内容は実習報告書を作成する上での技術を指導したいと考えているが,実習旅行の日程によっては,実習報告書を作成する際に生かすことができるかわからない。

 主成分分析・数量化三類の考え方の説明と,具体的演習,アウトラインプロセッサーの技術の習得,図表挿入など,PowerPointによるプレゼン,Adobe PhotoshopとIllustratorを使って既存地図類を入力してその上にベクトルデータを作成する方法,粒度分析・放射線炭素年代測定法の導入,航空写真からオルソ画像の作成。


 春の一泊巡検,秋?の実習旅行では,自然地理学および自然環境学のテーマを木庭が呈示する。希望者はそのテーマに沿った研究(シミュレーション)を実施することになる。これに関して正規の授業時間はないが,ヴォランタリーに対応してゆきたい。
君たちの義務: 毎回の授業内容を具体的に記述して毎回レポート提出。宿題(調査、資料収集)を課す場合がある。出席を重視するが、レポートの内容で評価する。
指示: 640MBの光磁気ディスクか,USBメモリーを各自購入し、毎回持参すること。光磁気ディスクを自宅で見るにはこのドライブが必要で不経済だから,USBメモリーを購入した方がいいだろう。
 なお,毎回このページを参照して,利用教室や授業内容を確認してください。基本的には,文・情報演習室Aに行ってください。
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目次(具体的内容は状況に対応)


第1回 9/21 
第2回 10/19
第3回 10/26
第4回 11/9
第5回 11/16
第6回 12/7
第7回 12/14
第8回 12/21(木曜日の授業に振り替えのため授業なし)
第9回 1/12
第10回


第1回 9/21

指示: 640MBの光磁気ディスクか,USBメモリーを各自購入し、毎回持参すること。光磁気ディスクを自宅で見るにはこのドライブが必要で不経済だから,USBメモリーを購入した方がいいだろう。
 今日は別の会議が丸一日あったために,一コマしか授業ができず,自習用の課題を与えるために,木庭が現在作成中のパワーポイントのプレゼンを実施し,パワーポイントの使い方を説明した。次の時間は「沖縄巡検の課題と予想される結果」というような課題を与えた。2コマ目の終わりに再度,教室に入り,自習内容のプリントアウト,共有フォルダーへのコピーを指導した。

 地理学実験室:粒度分析法の篩,沈降法,電子天秤,分析の方法を説明。
 文情報演習室A:正規分布曲線,4つのパラメータの説明。

9/28は実習旅行の準備,10/4-8は沖縄実習旅行。10/12は実習報告会とまとめ。

第2回 10/19

 沖縄での実習旅行に関連した情報を提供した。
 Illustratorを使って,沖縄県GISデータベースの国土基本図のshapeファイルを那覇について複数読み込んだ。そして等高線がベクトルであること,等高線が切れ切れで欠落していることを示してその理由を述べた。
 自然班が調査した際のGPSで記録した軌跡をカシミールで5万分の氓フ地形図に示した。さらにカシバードで立体表示して,受講生が自ら使うことを喚起した(つもり)。   
 本サイトの情報処理論の教材の☆プレゼンテーション法を紹介。とくにブレーンストーミングのツールとして,MicrosoftWordなどのワープロアプリケーションのアウトラインプロセッサー機能が有効であることを示し,各自実習を行った。
 次の時間には,粒度分析の考え方を木庭の最新の成果を示しながら説明した。ただし,途中に終わった。今後,木庭が実験をしている間に,少なくとも2コマ分の実験参加を指示した。

第3回 10/26

 アンケートの問題点ともしアンケートをするならいったい何を求めるのか。
『エクセルによる調査分析入門』を使用。木庭のサイトの「多変量解析」を参照。
「解析手法とデータ」,とくにリサーチニーズの変遷から始める。1950年代は統計を取るための調査(fact),1960-70年代は説明のための調査(explanation),1980-1990年代は今後の方向を発見するための調査(orientation)に変化。地理学のアンケート調査などはorientationの調査をしない。静的な調査をしていては社会で存立し得ない。構造を示す散布図を作成する必要性,外部データと内部データの利用が必須。
 エクセルのマクロ言語VisualBasic入門(第1回)。
 数量化理論3類の考え方などの説明を始めたところで終わった。
 既存マック用マクロの現環境での使用が不可能だったので,再来週までに修正しておく。

11/2は大学祭のため授業はありません。

第4回 11/9

 バグを修正して実行。既存データを使って数量化3類の解析結果の解釈法を学ぶ。

第5回 11/16

 前回の続き。Visual Basic入門(第2回)。

11/23は祝日。
11/30は実習報告書中間報告会。

第6回 12/7

 Visual Basic入門(第3回)
 予想以上に理解をしてもらうのに時間がかかったので,次週に持ち越すことになった。
 当初予定していた下記の作業は,今年度の実習生には指導できなくなった。
 そこで,もし希望者は1名であった。別の機会があれば授業をしたいと思う。
文情報演習室A:GRASSを使って,航空写真からオルソ画像を作成(第1回)。
文情報演習室A:GRASSを使って,航空写真からオルソ画像を作成(第2回,全二回)。

第7回 12/14

 Visual Basic入門(第4回これで終了)
 粒度分析の方法の続きをスライドショーで簡潔に示した。

第8回 12/21 は木曜日振り替え授業のため,実施できず。

第9回 1/11

 この日は臨時の公務が丸一日決定している。そのため,長く一緒にいることはできない。別途,自習用の教材を用意することができるかも知れないが,もしできない場合は,2限のみ,地理学実験室と博物館年代測定室で,放射線炭素年代測定法の紹介を簡単に紹介することになるであろう。以 上

 

 

 

 

 

以 上