2002.9.23作成 2004.11.30修正 追加07.11.21, Oct. 4, 13, 追加 Oct. 15, 15

スタジア測量

 スタジア測量の醍醐味は、距離を巻き尺で測らなくても直角三角形の相似の原理を使って、距離を計測することができる点にある。現在、測量現場ではレーザー測距儀が使われ、距離と比高が即時に算出されて結果を液晶画面に見ることができるが、測量の原理や誤差を知るには、トランシットなどを使うがいい。スタジア測量には通常、測量したい地点にスタッフ(標尺)を垂直に置く者と、トランシットを操作する者の2名が必要である。次のリンクした図(図1)に、測量の手順と計算式、測量の原理、誤差をまとめて示す。図1

 測量結果は、図1に示したように次のデータからなる。トランシットはなるべく移動しないがいいが、トランシットの設置の際には何としても器高を計測する。スタッフ移動の都度、十字横線値、上下スタジア線、鉛直角、水平角が得られる。鉛直角の精度は相対的に低く、その意味ではできるものなら固定して使いたい。十字横線の読み値を同じにしようとする者がいるが何ら利点はない。なお、水平角はまず、上部構造下部を固定し、北をゼロ度にして、時計回りに角度が増える方の目盛りを使用したがいい。僕の用意するエクセルファイルは時計回り用なのである。

 得られたデータを表1を使って入力する。エクセルファイルの外観を表1イメージに示す。計算式はセルに埋め込まれているが、それをこの表1には明示している。データを入力し計算をするには、表1ファイルをダウンロードすること。Macで作ったが、Winでも利用できる。この表を作成する上で多少工夫を要したのは、前述の水平角を時計回り用にしたことと、仰角と俯角を意識することなく入力できるようにすることであった。なお、結果は、平面直角座標値で表現される。なお,光波測量結果の図化のためのスプレッドシートもつぎの「ファイル」に掲載している。
表1イメージ
 ファイル

Nov.07測量結果整理法のファイル Nov.21,07up Surferでポスティングした図
Oct.6, 2015課題の解説