茨木市域の植生カタログ 2003/01/18 作成

 茨木市の植生はおおよそ下記の12種類に区分される(茨木市土地分類細部調査,営林現況図・植生現況図)。
 その個々の映像を冬季に撮影されたカラー航空写真(縮尺1万分の1,茨木市所蔵)から抽出した。
 右に示した画像(茨木市作成)は都市計画図である。植生分布は都市化と密接に関連しており,この用途区分の異なる5カ所から植生映像を抽出した。
 右図に,その5カ所の位置を示している。場所名にリンクを設定しているのでマウスでクリックして入って欲しい。

12種類の植生

常緑広葉樹林(シイ・カシ林),落葉広葉樹林(コナラ林),アカマツ林,スギ・ヒノキ植林,竹林,ススキ草原・伐採跡地,人工植栽林・公園緑地,ゴルフ場,果樹園・樹木畑
自然裸地,雑草地,人工裸地・その他。

 なお,この区分の基準には問題が多く,今後検討してゆきたい。というのは,自然裸地と認定されているものの多くは人工裸地と考えられるものであり,雑草地と裸地や,ススキ草原と雑草地の区分も困難である。ゴルフ場を芝生地だけに限定することはできず,人工植栽林や公園緑地の区分も他と競合する。
 茨木市にも再生林
は存在するが,放置されているものも含めて,全てが土地利用の視点で再構築を図ることが可能である。
 本日,公開したこのコンテンツはさらに改良されて茨木市史を構成することになる。
 作成したのは関西大学教員木庭元晴と2002年度卒業予定谷村寿史です。

 

5カ所それぞれに提示されている
植生画像データ

銭原では,自然裸地・雑草地,アカマツ林,スギ・ヒノキ林,ススキ草原,水田。粟生岩阪では,自然裸地・雑草地,果樹園(カキ),人工植栽林,茨木国際ゴルフ場では,ゴルフ場,コナラ林,アカマツ林,安威川ダム付近では,アカマツ林,竹林,継体天皇陵では,竹林,シイ・カシ林。

 なお,一つの植生で複数枚用意している理由はその出現形態の多様性故である。また,類似した画像2枚を左右に用意しているのは,立体視のためである。立体視の情報が単体のものと比べると圧倒的に優れている。

銭原 粟生岩阪 安威川ダム付近 茨木国際ゴルフ場