2005.10.13
本日,吹田市民講座で,このタイトルで講演した。このテーマを6月末頃か頂いて,かなりのプレッシャーであった。というのは,何しろ,30年前に行ったきりであり,世界遺産指定後,縄文杉までのトレッキング,さらには宮之浦岳までの登山を決行した方々が参加されるであろうことが予想され,少なくとも縄文杉までは行った方が,いや行くべきと考えられたからである。
現在,本を執筆中で,夏休みになっても校務に追われ,自分の時間が持てるのは8月一ヶ月余りである。出版社の担当者が9月1日に無理無理,原稿を取りに来るっていうから,この期間中に屋久島に行くことはできない。そうこうしていて,授業は始まるは,他の校務が襲いかかるわで,土日が完全に空いているのは9/30,10/1,2,3しかない。この数日前に,正規の航空券を購入して,本は完成しないまま,急遽,屋久島に出かけた。買いそろえた筈の地形図はみつからず,ネットで見ても,登山ルートがどのようになっているのかわからず,到着してホテルのスタッフに聞くまでは海岸から出発するのだと思っていた。若い時のバイクの転倒に始まって膝を痛めているので,登山はずーと敬遠していた。スポーツデポで紹介してもらった1万円余りのイチローがはいているというワコール製のパンツだけが頼りであった(これは良かった。これに加えて医療用の柔らかい膝サポーターを着けて上った。全くダメージが無かった)。トレッキングシューズも1万円弱で購入した。宿代など含めて,全体で15万円ほど使った。今日貰った講演料が5万円弱だから,10万円ほどの赤字である。なお,宿についてひとこと。JTBはグリーンホテルを紹介した。一泊1万6千円だという。どうも名前からしてそんなにかかると思えないので断った。ネットで最初に引っ掛かったのが,ちょっと古い屋久島ロイヤルホテル(安房あんぼう,電話0997-46-2011, http://www4.ocn.ne.jp/~anbou/)である。これは登山口に一番近いとある。林芙美子が浮雲を書いた宿,とある。ここの女性スタッフは大変かわいい人であった。博報堂の社員という人と話していて,彼もやっぱり気に入ったらしい。1泊2食付きで8400円也。なお,グリーンホテルを空港までの道で偶然みつけたけど,外装工事で全面シートが張られていた。
屋久島に行って良かった。縄文杉までのトレッキングで森の精にも逢えたし,ぼくが最も関心のある研究テーマでこの屋久島を見ると,極めて重要な場所であることがわかったからである。さらに,今日の講演で縄文杉まで歩いた方,宮之浦岳に登った方が少なからず,おられたのであるから,最低限の面目を保つことができた。
ネットの検索では,縄文杉までの具体的なルートを記したものがなかった。というわけで,ここに,ぼくのデジカメトレッキング記を含めて,講演で使用したパワーポイントのファイルを掲載することにした。個々のページに,意味するところを明確には記していない。講演内容が退屈になるということもあるし,講演でしゃべったことをここにメモする時間もとれないので,お許し頂きたい。
登山ルートの具体的なことは,近いうちに図化したいと思っている。パワーポイントファイルはここをクリック(ファイルの大きさが53.3MB)。
なお,この中にリンクしているムービーを再生するためには,次の4ファイルについて,ダウンロードして,上のパワーポイントのファイルも含めて一つのフォルダーに入れて,リンクすればいい。縄文杉,翁杉,小杉谷,波食面。
なお,パワーポイントのビューワーはこの木庭のサイトの最初のページにMicrosoftへのリンクを張っておりますので,そちらからダウンロードの上,ご使用ください。
以 上