3. ニュージーランドのネット環境

Oct. 3, 08記

3.1 3Gでのインターネットと電子メール

 9月20日にオークランドに到着して,本日までDuxton Hotel Auckland(Twin Delux bedroom $231/night,四つ星)にいた。日本のホテルではインターネット利用は無料だが,この地では一般にどうも有料らしい。$5/30minはロビーのPCを使った場合。無線LANも自分のパソコンで可能だが,ロビーだけらしい。自室で自分のパソコンを使うのが最も快適であるが,$15/24hrsであった。この意味は,例えば午後10時半から開始すると,切断していても翌日の10時半で終了となる。2回目からはロングスティ価格が適用され$9.95/24hrsになった。この価格は,通信の重さが50MB限定のlight planのものだ。この重さの意味は送受信のメールやインターネットでのアップロード・ダウンロードの総計を意味する。ぼくは自分のウェブサイトに200字程度のものを20回程度アップしたがその結果,$7余り追加請求された。この構造がわかったので,画像のアップは中止した。次のホテルでは個人的に回線を引くつもりであったので。
 そして本日,University of AucklandのそばのAscott Metropolis Hotel(五つ星)に移った。ここのLAN回線にモデム類をセットするつもりであった。そして,このホテルのすぐそばのaquafiというVodafoneを取り扱う会社をEast Wind Co., Ltd.から紹介された。英語と韓国語が看板に踊っていたので韓国系の会社だろうか。ここには日本人のToshikiさんという有能なエンジニアがいる。
 さてお話を聞くと,なんと第3.5世代のコードレスADSLがNZの主要都市部に実現しているらしい。つまり,3Gの電話ができるところであれば,無線ランができるということである。最も条件がいいところでは,3G Broadband/3G(UMTS)/GPRSの環境が実現できる。ニュージーランドではVodafoneがネットの世界ではモノポリーに近い状況だ。地元のNZ Telecomも頑張ってはいるが。この状況はオーストラリアでも同じらしい。ニュージーランドの人々は女王陛下を心底尊敬している。ちなみにCentral City Library Aucklandの3階は地元ライブラリーに特化している筈であるが,イングランドとスコットランドの資料が充実している。というわけで,地元のNZ TelecomかVodafoneかと言えば,本国を優先するということもありうるのか。
 Vodafone 無線ADSLの契約は毎月7日。日割りはない。ダウンとアップの総計容量は月1GB。これを越えて2GBまでが$15追加。これより多くなると$0.60/MBと高くなる。つまり,$600/GBである。これは注意しないといけない。
 ニュージーランド滞在は4カ月であるが,残された3カ月半は大きな都市部であればネット環境を持つことができる。

 Feb. 25, '09追記
 このページを書いたのは昨年10月初めであったのか。Sky Tower, Aucklandをホテルから見ながら書いた頃が思い出される。もう5カ月近く前のことか。ホテルのそばのAquafiの事務所に行って,鈴木俊基さん(耳にピアス)と初めて会った頃が思い出される。彼は有能なエンジニアかつ優しい人であった。オーストラリアのネット環境と比べると極めて経済的な環境を提供していただいた。感謝する次第である。


3.2 Vodem Dashboard Install Manual for Mac (ぼくはMacOSX 10.5.4)

  説明書の通りにしても接続できないので,ここに説明書を参考にしながら書き連ねる。

 1. 借りたCDのファイルを解凍してVodafone MC Installerをダブルクリックする。指示に従って進めてリスタート。
 2. マニュアルにはないが,この時点で借り出した無線ADSLのモデムをUSBポートに差し込んでおく。(インストール時に利用したポート位置を変えない方がいいらしい)
 3. リスタート後にVodafone Mobile Connectのアプリケーション(ピリオドをひっくり返した赤いマークの回りに白い縁取りのアイコン)をクリック。画面が表示される。ここではSignal strengthが棒状に表示されている。当初これを何らかのダウンロード過程と勘違いして待ってしまった。このページの右下のActivateボタンをクリックする。
 4. You are now ready to go online.などの表示が出たら右下のOKボタンをクリック。
 5. メインメニューのvodafone Mobile Connect/PreferencesのページでGeneralのDisplay statisticsを追加チェック。
 6. Windowsではこの時点で接続状況が表示されるのであろう。提供を受けたのはMac用であるが,こうはならない。メインメニューの扇型のAirMac部分をクリックしてAirMacを切る。そしてリスタート。
 7.AirMacが切れていることを確認。アップルマークからシステム環境設定を開く。そしてネットワークを開く。
 8. 左のネットワークのリストのなかに,HUAW...odem(HUAWEI E220 HSDPA USB Modem)というADSLの電波が認識されている。これを選んでネットワーク環境を追加する(ネットワークリストの下の+を押す)。名称は何でもいいがぼくはNZ Vodafoneとした。右の欄を見ると,状況は未接続,校正はデフォルト,電話番号は*??・・・ などの表示がある。アカウント名とパスワードは空白。
 左下の「メニューバーにモデムの状況を表示」にチェックを入れる。そして接続ボタンをクリックすると,接続が開始され,ネットが使えるようになる。
 9. 次回以降は,メインメニューのモデムアイコンをクリックして,接続:HUAWEI E220 HSDPA USB Modem,を選べばいい。

 なお,Vodafone Mobile Connectのアプリケーションは,アプリケーションフォルダーに入っているので,エイリアスをドックに入れた方がいいだろう。時々使用容量を調べないと高額を負担することになる。確かめるにはmodemをつないで,Vodafone Mobile Connectを立ち上げて,Preferencesを開いてDisplay statisticsにチェックして,下の欄のCurrent Totalsを見ると,sentとreceivedのbyte値を見ることができる。一つのモデムを複数の人間が使う場合は,それぞれのPCの値を合計する必要がある。
 使用状況によっては正しい使用量が表示されない場合がある。正確な使用量はaquafi vodem rentalカスタマーサービス09-377-7578に問い合わせる必要がある。

3.3 Vodem Dashboard Install Manual for Windows XP on Paralles Desktop of MacOSX  Oct.28, 08 revised

 これはうまく行かなかった。勝手に色々インストールするのでネット環境が壊れることを怖れて1回目で中止した。
 で,実はインストールする必要がない。この環境で使う方法を次に示す。Paralles Desktopを立ち上げる前にモデムを接続し,通信回線を開いておく。つまり使用時間のcount up表示にしておく。その上で,Parallels Desktop,Windows XPを立ち上げると,Windowsでインターネットに問題なくアクセスできる。

3.4 日本では信じられないこと Oct.25, 08

 前述のように,ダウンとアップの総計容量は月1GB。これを越えて2GBまでが$15追加。これより多くなると$0.60/MBと高くなる。つまり,$600/GBである。これは注意しないといけない,と書いた。オークランドからクライストチャーチに移るに当たって,10月7日と8日に不動産のサイトで写真を閲覧した。この2日で400MB近くを使用してしまった。これには驚いた。経済的な許容範囲は,月最大2GBだからである。本日はOct. 25であるが1GBを越えた。まあ,最初の2日での驚くべき消費に対して,何とか控えてきたからである。二重旅行をしたことも使用量を小さくしている。
 追加 Nov. 6, 08 本日の段階でもどうも1GBを越えていないようだ(不確かだが)。Toshikiさんにお聞きした内容から,10/3から10/6の間の使用量がゼロクリアされていないようだからである。

  追加 Nov.6,08
 Toshikiさんにお聞きして,不完全にインストールされたファイルの削除法を知った。結局,Windowsのコントロールパネル/プログラムの追加と削除,のリストで,Vodafone Mobile Connect Lite Runtime Componentsを選んで削除したら,Program Files内のVodafoneフォルダーも削除されていた。システムレジストリーにエントリーが残っても問題がないと聞いているので安心だ。

  Turangi(Tongariro国立公園北部に接している)のYHAはいいバンガローであった。申請すれば無料で有線の高速LAN が使えるとあった。入ってキッチン,テーブル,シングルベッド,次の比較的大きな部屋には引き出しつきの机,キングサイズのダブルベッド,次の部屋にはシングルベッドとシャワールームなどがあった。それでNZ$119であった。新しい木の香りがした。YHAと思えない宿泊施設であった。ここでも無線ADSL を使った。2Gであった。これでcgiを動かすのはきびしい。
 Milford Soundでは携帯も通じないから当然使えなかった。ここから時速100kmで二時間ほどのTe Anauでは2Gで使えたが,Turangiよりよほど遅かった。ダウンタウンに近いモーテルでのことである。
 ちなみに,昨日,Te AnauからQueenstownに戻る途中Nov.05, 08,スピード違反で捕まった。ねずみとりである。ぼくはスピードを出さない方で安全運転嗜好なので,後続車が見えたらできるだけ脇に寄って抜いて貰うのだが,見事な直線道路で,大平原の中を時速120kmで走っていたらパトカーがウィンクしていた。何かの検問かと思って止まったら,NZの最高速度は100kmまででお前は123kmオーバーだ。だから罰金だというので,結局170ドル。近いうちに銀行にいかないといけない。

 

以 上