2006年8月11日 (金)作成 修正2008年9月6日 (土曜日) 

アウトラインプロセッサーとして使えるソフトは?

 ジャンプ: Webからデータ収集

 MS Wordで比較的長い文章を作成していると,よく,ダウンしたり,フリーズする。これはOSXであっても同じで,ほとほと嫌になった。そこで,他のソフトでと探したが,これというのは見あたらない。ぼくが求めているのは,アウトラインプロセッサーでありながら,スペルチェックや印刷,学会への投稿論文など印刷の上がりのいいものである。
 結論をいうとそのようなものはない。
 OmniOutliner(IntelMacにバンドル)を一月ほど使ってみたが,センスはいいが,次の点で,使いにくい。文章作成中の拡大表示ができないので,老眼のぼくにはつらい。書き出しのファイル形式がテキストやリッチフォーマットなど限られている。テキストやリッチフォーマットをMS-Wordで読み込むと文字化けがあったり,記号が残って,使いにくい。

 NeoOffice(WindowsやLinuxのOpenOfficeのMac版)をインストールしてアウトラインプロセッサーとして使ってみた。問題は,テキストのExpand(開く)とCollapse(閉じる)ができない。階層単位の表示,非表示などもできない。ではこれが全く使えないのかというと,後に述べるOpalの補助ソフトとして使うことができる。MS-Wordでは文字化けしても,NeoOfficeでは文字化けしないということがある。ちなみに,NeoOfficeのインストール法を次に示しておく。
 http://www.planamesa.com/neojava/ja/
このサイトで,ダウンロードのページに入って,
NeoOffice 2.0 Alpha 4 のインストール 
  NeoOffice 2.0 AlphaのPPC用かIntelMac用をダウンロードする。そしてこのさらに下方にある,
他言語のインストール
 Japanese のPPC用かIntelMac用をダウンロードする。
自動で解凍されるので,各フォルダーの.pkgファイルをインストールすればよい。先に,NeoOffice 2.0 Alpha 4 を,後に,他言語をインストールする。

 さて,MacNote2
http://homepage.mac.com/nsekine/SYW/SYWSoft/softOSX.html#MacNote2
もなかなかいいが,最終的な学会誌の投稿にはきびしい。しかし,多元的なメモには最適と思われた。

 Opal(かつてのActa)がもっとも優れていると感じられた。かつて愛用したものであったが,Acta7があまりに重くて遠ざかっていた。この9月はじめにOSX用(IntelMac対応)の正規版が出る。今はベータ版でダウンロード可能である。
http://www.oreillynet.com/mac/blog/2006/07/opal_is_the_new_acta.html
簡便かつ軽くて最高。
 その後,バグがみつかった。開発元のSharpに連絡。正規版には対応するとのこと。
  トラブル内容:アウトライン様式での出力をすると,これ自体をクリックしても,Opalで開くこともできない。


 Opalを使っていて物足りなく,またbundle版のOmniOutlinerに戻って文章を作成している。使用にかなり限界があった。そこでOmni GroupからProfessional版にアップグレードしてみた。バンドル版対応のアップグレードができ,アカデミック版があった。
https://store.omnigroup.com/cgi-bin/WebObjects/OnlineStore.woa/1/wa/storefront?wosid=4f1TEZpdow0o3c61uKN1YkSsNCZ&store=edu
ここから購入すると,$24.95であった。Act2
http://www.act2.com/support/upgrade/OO3_UG.htm
から購入すると,V.3対応の表示であるが,6800円に該当するようだ。
 Omni Groupからダウンロードしたものをインストールすると,メニューの表示などは日本語になり,日本語のインライン入力もできる。ただ,マニュアルは古いままのようだ。Act2は日本語版のProfessional版を用意していない。Omni Groupから英語版を下記からダウンロードするしかない。
http://www.omnigroup.com/applications/omnioutliner/download/
使用環境については別途,このページで示したい。

 Sep. 6, 08追加
 上の文章を書いてから2年がすぎた。はやい。ずーとOmniOutlinerを使っていなかった。しかし,MS-WindowsのWordがあまりに使いずらくて,アウトラインプロセッサの機能もトラブルが相変わらずあるので,このOmniに戻ってきた。やはり,前に気になったように,プレーンテキストでのメモの大きさを変えることができないのはつらい。フォントサイズを実際に大きくしないと大きく見ることができない。
 まあ,Omniだけ使うとすると,表示/メモ/別画面で表示,を選ぶと,ウィンドの下にメモ欄が現れるので,一時的にフォントサイズを大きくして書くことは可能である。ただ,行間が詰まっていて読みにくい。これは致命的だ。
 そこで,エディタで行間の変更が可能なフリーウェアはないかとVectorで探したら,いいのがあった。iText Expressである(このサイトにインクルードされているフリーのiTextProもすごい)。Omniを開いて,メモはこのiTextで入力し,できあがったらOmniのメモ欄つまり,プレーン枠にペーストすればいい。iTextでサイズ,行間を見やすい設定にして完了後,行間をシンプルにしてOmniにコピーアンドベースとすればいい。Wordのような重さも化けもなにもない。極めて安定している。思えばこの使い方はMS-Windowsが出る前のPC9801時代に英文論文を書く方法として使っていたものだ。皮肉なものである。完成されたというか,ぼくが気に入るソフトは未だ世に出ていないということだ。
 Omniは画像,pptなどの文書,音声を簡単に組み込んだりリンクできる。リンクすると数万字のデータも極めて軽い。

Webからデータ収集(Macの場合)

 Webからテキストや画像などを収集するのに最も便利なツールはWordだと思う。Webで表示されたものを,ファイル/別名で保存/Webアーカイブで保存,すれば,オフラインであっても,そのページのテキストや画像を見ることはできる。リンクも切れていないから,オンラインならさらに奥深くまで見ることは可能である。
 ただ,テキストへのマーキングなどを含む編集ができない。もちろん,Web editorならできる。しかし,この種のソフトは一般的なものではない。そこで,多少面倒であるが,簡単な方法を次に示す。
1. まずはsafariなどでwebページ表示。
2.safariなどのweb browserで虜みたいページを表示。
3. ファイル/このページの内容をメールで送信。
4.メールで受信されたページには,画像などが全て表示されている。ファイル/別名で保存/標準テキスト。
5. このテキストファイルをWordで読み込むと種々の文字化けが生じる。まずはテキストファイルをエディターで開く。
6. Wordを新規で開いて,テキストエディターで表示されている全テキストをコピーして,Wordの新規ファイルのページにペーストする。これで文字化けを回避できる。そして,マーキングなどができる。WebアーカイブやWebページを開いておいて,画像などをみたり,必要ならドラッグアンドドロップして,スタンドアローンでも利用可能にする。

以 上