地図,空中写真閲覧サービス
http://mapps.gsi.go.jp/maplibSearch.do
——空中写真の閲覧からダウンロードまで——————————————————————
1. 初期画面では,左のペーンの最上部に住所検索がみえる。ここで住所を入力する。
2. 次にその住所の下の欄に複数の選択肢が現れるので,所用の場所を選択。
3. 左のペーンの最下部に,検索,タブがあるのでそれをクリックすると展開する。
4. そこには利用可能なデータベースのリストが現れる。いずれかを選ぶと,メーン画面にその写真の範囲が表示される。縮尺が小さい写真は画面一杯が染まるので,このメーン画面の左上のスケールを調整して,撮影範囲を確認する。なお,このリストの下方欄外に,左右の矢印で,他のリストを表示することができる。
5. 実体視のためには,撮影シリーズとコースが一致し,撮影番号が連番でなければならない。
6. 1974〜1976年のカラー空中写真は戦後日本で最初に2万5千分のT地形図を作成するためのもので,日本全域がカバーされている。1963年前後のモノクロ写真は最も精緻なもので,1/3000地図が作製されたが全域は公開されていない。
7. 次に例えば前者のカラー空中写真をリストから選んで,クリックする。左ペーンに諸元が,右のペアレントペーンに空中写真が表示される。諸元のうち,最上部の整理番号から,撮影縮尺までをメモする。
8. この画面で,左のペーンの下部のコンテンツ操作のうち,高解像度表示をすると,どういう写真か確認できる。そして,ダウンロードする。空中写真は黒枠が入った正方形のものでなければならない。
9. たとえば,求める写真のコース番号と写真番号が,C25B-19であれば,少なくともその隣接の空中写真もダウンロードする必要がある。表示画面の右上隅にx記号があるので,これをクリックして,先の選択画面に戻る。なお,リストの右端には「範囲」列があり,チェックする。
10. なお,隣接する空中写真は必ず選択した空中写真の範囲内の中心から右手および左手のほぼ水平位置にある。例えばこの例の場合,C25B-19範囲内の右手には,C25B-20が,C25B-19範囲内の左手には,C25B-18がある。
11. このようにして,同一コースの連続番号の空中写真をダウンロードしてゆくことになる。
12. ダウンロード例として,京都府亀岡市本梅町のCKK20081-C17A-22と東側隣接の-23を挙げる。
少しダウンロードに時間がかかる。
13. ダウンロードしたあと,Photoshopですべての写真を同程度に画像処理する必要がある。コントラスト,明度,彩度,レベル補正などなどである。ただ,目で見ての調整なので,およその同程度調整にすぎない。
——空中写真の実体視の準備——————————————————————
13. 地図を作ることが可能な空中写真は,立体視が可能で,同コースの隣接する写真は,地上のほぼ66%が重なるように撮影されている。これらを使って立体視する場合,まずは隣接する空中写真がオーバーラップする場所を観察することになる。地形などを空中写真判読したい場合,当然その対象範囲は決まっている。予定よりも広い範囲を判読対象にするのが一般的ではあるけど。
地形判読などは通常,自作も可能な簡易実体鏡を使うのが普通である。大型の実体鏡を使うことはきわめてまれである。ただ,実体視になれていない学生には,大型の実体鏡は必要ではあろう。判読結果を薄いマイラーに記録することも初心者教育には有効だろう。
写真測量の原理を知る上では,写真の主点を求めて,基線を導く過程も必要なことであろう。そこで,以下に,そのプロセスを示す。 作成したプロセスがわかる図を次に示す。各自,裸眼実体視ができるように表示を縮小してほしい。
参考になるのは,測量士補試験である。詳細を知りたい場合に参照してください。
a. 空中斜視の四隅には赤丸(指標)が見える。上図のように,この指標を使って対角線を描く。対角線の交点を主点という。この点の上空にカメラのレンズの中心がある。つまり,カメラの光軸を示している。この作業を隣接する写真で実施する。
b. 隣接する写真の主点を移設する。例えば,右の写真の主点付近の画像を観察して,左の写真に移設する。両写真では撮影角度が異なるために,同じ画像ではないので注意が必要である。このようにして,基線(黄色で示す)を描くことができる。
c. この基線を水平線上に載せるように,いずれの写真も多少回転する必要がある。この上で,実体視をして,写真間隔を個々人の実体視の能力に応じて,拡大または縮小したり,両写真間の距離を設定する必要がある。このサイトでは,拡大または縮小して対処しなければならないが。
d. こういう準備があって,写真測量を実施することになる。両写真の基線は,平板測量の前方交会法の基線と全く一致している。
以 上