2005.06.11作成 6.12修正

PCMサウンドファイルの利用

 CDの音楽ファイルをパワーポイントなどで使う方法をここでは示す。MacではiTuneというシステム込みのアプリケーションがあり,極めて簡単だ。しかしながら,Windowsではちょっと面倒だ。以下,MacとWin両方の方法を示す。

I. Macintosh

 CDをスロットに入れる。CDをダブルクリックすると,音楽ファイルが現れる。そして,ファイル名の表示そのものに,.aiffのextensionがすでに付いている。Macの標準的な無圧縮サウンドファイルがaiffである。audio interchange file formatの略である。
 iTuneを立ち上げると,CDに入っている曲リストが表示される。HDに取り込む場合,OS9とOSXではちょっと異なる。OS9の場合は,書類/iTunes/iTunes Music/に保存される。OSXの場合,それぞれのユーザーフォルダーのミュージック/iTunes/iTunes Music/に保存される。ファイル/新規プレイリストで,CDの名前などをリスト名として,CDの曲リストの全部または一部を選んで,新規プレイリスト名にドラッグする。これでコピーと演奏が始まる(演奏が始まるかどうかはオプションの設定による)。
 iTunes/環境設定で取り込む環境を設定することができる。工場出荷時には,読み込み方法はAACエンコーダで設定は高音質(128kbps,ステレオ;モノラルなら64kbps)となっている。読み込み方法は,OSXの場合,AIFF,アップルロスレス,MP3,WAVの各エンコーダに対応している。OS9の場合,AIFF,MP3,WAVの各エンコーダに対応している。Macでは無圧縮ファイルでも圧縮ファイルでも簡単に取得することができる。
 Winのように,コピーライトなどのメッセージは表示されない。先の環境設定で,mp3ファイルとして取得するか無圧縮で取得するかなどを選ぶことができる。waveファイルとしても取得できるので,Winにも対応している。

II. Windows

 ぼくはアップルのiBookでVirtual PC+Windows 98SEを使っているが,この種の目的を達成できないことが試行錯誤の末にわかった。Microsoftのweb-siteに入ってシステムのアップデートを行ったがその結果,メニューなどが全く出ない状態となった。そこでWindows 98SEなどデータなど丸々削除。半年前ぐらいのバックアップに戻ってしまった。別途自宅のアップルデスクトップiMac G5でトライすると問題なかった。Windows Maschineならもちろん問題無いだろう。

Windows Media Player 9:音楽の再生と取り込み

1. Windows Media Player 9または10がインストールされていない場合(されているのが普通)、http://www.microsoft.com/japan/windows/windowsmedia/
にアクセスし、OSに応じたものをダウンロードする。
(これによってCDから音楽ファイルをWindows標準音楽(無圧縮PCMサウンド)ファイルであるwaveファイルの形でハードディスクに取り込むことができる)。
2. Windows Media Playerを立ち上げて、CDをパソコンのスロットに入れる。左のメニューの「CDから録音」を選ぶと、CD各トラックの情報が表示される。必要な曲だけにチェックマークを付けて、トップメニューの「音楽の録音」を選ぶと、録音オプションが表示される。2番目の「録音した音楽にコピー防止を追加しない」を選び、3番目の法を遵守する所をチェックし、次へ。好みによるが二つ目の「現在の形式設定を変更しない」を選ぶ。そうすると、ここに示されているように、音楽を128kbpsのWindows Media オーディオで録音することができるようになる。
 waveファイルをパワーポイントで直接使うのであれば,もうこの段階で取り込み作業は終わる。MP3ファイルが必要ならば,次の作業が必要となる。
 Windows Media Playerだけではmp3ファイルを作ることができない。このような制限は著作権を意識してのことだろう。そこで次のソフトが必要となる。

CD2WAV32 CDリッパー :CD-DA to WAV file Converter for Windows 音楽ファイルの取り込みとMP3出力 with 午後のこーだ

1. このCD2WAV32でWindows Media Playerと同様,CDから音楽ファイルを取り込むことができる。みゃん☆みゃん☆ふぁくとりぃ http://homepage2.nifty.com/~maid/もろぼしさん作成のものだが,ダウンロードは窓の杜
http://www.forest.impress.co.jp/lib/pic/music/mp3/cd2wav32.html からできる。zip形式の圧縮ファイルなのでまずはダブルクリックして解凍し,CD2WAV32を開く。
2. CDをスロットに入れると自動的にCD内のファイル情報が右下のwindowに現れる。取り込みたいファイルを選んで,メニュー下の「取り込み」のアイコンをクリックするとwaveファイルでの取り込みが実行される。MP3圧縮で実行したい場合は,午後のこーだ,をインストールする必要がある。

午後のこーだ

 CD2WAV32だけではMP3出力はできない。「午後のこーだ for Windows」海猫氏作成が必要となる。
http://www.marinecat.net/free/windows/mct_free.htm に3ファイルが示されている。一番上の「午後のこーだ for Windows Ver. 3.13a」をダウンロードする。そしてこの圧縮ファイルを開く。インストール先は既定の,C:\Program Files\WinGoGo\にインストールする。完了後,ヘルプ表示が出るので読んだ方がいいだろう。そのヘルプの一部をここに再掲載する。

CD2WAV32でCD→MP3の変換を行う
1. CD2WAV32のVer. 3.07以降を用意します 最新版はhttp://homepage2.nifty.com/~maid/(もろぼしさんのホームページ)にて公開されています。 CD2WAV32のVer.3.07以降のものには、GOGO.DLLを使用した”リアルタイムエンコード機能”が搭載されています。
2. ”午後のこ〜だ”をインストールします 午後のこ〜だをインストールする際、レジストリにDLLが登録されます。
3. CD2WAV32を起動します これでCD2WAV32に午後のこ〜だのエンコードエンジンが結合されます。 エンコード設定を”午後のこ〜だDLLを使用”にして、エンコード設定を行ってください。

 とあるので,CD2WAV32を再度開いて,設定/設定の変更,を選ぶ。MP3圧縮のタブをクリックして,出力方法に,午後のこーだDLLを仕様を選択する。デフォルトではビットレートは128kbit/secとなっている。
 それでMP3出力を実施する。デフォルトではCドライブのルートに保存される。
 設定,の出力タブを見ると,
 出力の方法はWAVファイル,標準の圧縮方法の選択はMP3ファイル,WAVファイル出力設定は出力フォーマットPCMで,サンプリングレート,ビット数,チャネルはそれぞれ,44.100kHz,16ビット,ステレオ,Windows Media Technology (WMAファイル)の設定は,サンプリングレート44100Hz,128kbpsとなっている。

なお,別のページに波形編集アプリケーションの使用法などを紹介する予定だ。

 日本で著名なWindows用定番フリーソフト波形編集ツールSoundEngineのダウンロード先Cycle of 5th SoundEngineを次に示す。
http://www.cycleof5th.com/

 ただ,MacOS8,9,XやUNIX, Linux, Windowsにも対応する高機能フリーウェア Audacityは,
http://audacity.sourceforge.net/download/からダウンロードできる。

以 上