GISは空間を扱うためのトータルなシステムであり,コンピュータを使ってバリアフリー環境を構築する上で最もコアになる技術であると考えています。以下の情報は最後の2件を除いて,
http://www.hotwired.co.jp/news/news/technology/story/20020725306.html
上のサイトからほとんど入手したものです。君たち自信が今後,このサイトを時々見たら,学ぶところが大きいと思っています。以下の内容は,個々の記事の一部を独断で抽出編集したものです。
Lakshmi Sandhana[日本語版:中沢 滋/湯田賢司]2003年6月14日 2:00am PT
欧州宇宙機関(ESA)と複数の研究機関は、GPSを搭載し、視覚障害者が1人で外出しやすくなる機能を備えた個人用ナビゲーション・システムのテストに取り組んでいる。
『トルメス』(Tormes)という名称のこのハンドヘルド機器(2004年に製品化される可能性が高い)は、今月初めで公開された。1キロ足らずと軽量で、点字キーボードと音声合成装置を搭載し、GPS衛星システムを使って音声ガイドを提供する。ソフトウェア(GIS)と街路地図のデータベースを入れると、すぐにユーザーの周囲の地理情報を教えてくれる仕組みとなっている。
現行のGPS搭載ナビゲーション・システムは、誤差がおよそ2メートルから15メートルと大きい。トルメスの用途を考えると、安全性を確保できる誤差範囲ではない。
トルメスは精度を高めるため、ESA独自の衛星ナビゲーション・システム『エグノス』を利用している。エグノスには、GPS衛星から受信した信号が正確かどうかを検証する機能がある。エグノスを使えば誤差が約2メートルまで縮まるだけでなく、信号に問題があった場合はユーザーに警告を出すこともできる。
南 優人/Infostand 2002年10月28日 1:00pm JT
米国立標準技術研究所(NIST)は24日(米国時間)、視覚障害者のためのパソコン用ディスプレーを開発したと発表した。3600本のピンが剣山のようにびっしりと並んだ装置で、必要なピンだけ上下して凹凸を作り、触ってもらって絵や図形を伝える仕組み。いわば、パソコン上の画像を「点字化」する。
1年以上かけて試作品を完成、『触覚式画像表示装置』と名付けた。今後、全米視覚障害者連盟(NFB)の会員に試用してもらい、改良を加えて製品化を目指す。価格は2000〜3000ドルになりそうだが、従来技術に比べれば20分の1に抑えたという。製図などで使われる一種のプリンターである『プロッタ』を改良して作られたらしい。
Elisa Batista 2002年10月24日 2:00am PDT
遺伝性の病気でここ10年の間に徐々に視力を失ったエンゲブレットソン氏と開発者チームは、働く視覚障害者の生活がもう少し快適になる手段を編み出した。
エンゲブレットソン氏は米フリーダム・サイエンティフィック社と共同で、視覚障害者向けハンドヘルド・コンピューターを開発したのだ。
同社は、視覚障害者にコンピューター画面の情報を音声で読み上げるソフトウェアを開発したことで知られる。
この携帯情報端末(PDA)『パック・メート』(PAC Mate)は、米マイクロソフト社の『ポケットPC』オペレーティング・システム(OS)で動作し、価格は2595ドル。
年内に発売予定のパック・メートには、8個のキーで構成されたブライユ点字方式のキーボードか標準的なキーボードが付く。ユーザーはこのPDAを通じて、『ワード』文書、『アウトルック』の電子メール、『インターネット・エクスプローラ』(IE)など、さまざまなウィンドウズ・アプリケーションにアクセスできる。専用の56Kモデムまたはイーサネット・モデムは、別売で119ドルとなっている。
好評を博しているフリーダム・サイエンティフィック社のソフトウェア『JAWS』もパック・メートに付属し、このソフトが画面に表示された情報を音声で読み上げる。バッテリー駆動時間は最長18時間。
Mark Tosczak 2002年9月25日 2:00am PDT
ジェイソン・モリスさんは、トラックボールを回し、ローマ人の要塞と都市が示されている古代ブリテンの地図の上でカーソルを動かしていく。カーソルがある地点の上にくると、音声合成装置がそこの地名を読みあげる。コンピューターのラテン語の発音は、あまり上手ではないこともあるため、綴りを言わせることもできる。
陸地にカーソルがくると、コンピューターのスピーカーからは馬が疾駆する音が聞こえてくる。海上に移ると海岸で砕ける波の音になる。
ステレオ式のヘッドホンをつけると、カーソルに対して右か、左かといった正しい「位置」から音が聞こえる。
この地図ナビゲーション・ソフトウェア『BATS』(視覚障害者向け音声・触覚地図作成システム)は、ノースカロライナ大学チャペルヒル校コンピューター科学部の学部課程で、授業のプロジェクトの一環として開発されたもの。このソフトのおかげで、同校古典学部の大学院生で視覚に障害のあるモリスさんは、健常者の学生が当たり前に行なっているように、地図を読めるようになるかもしれない。
「視覚障害者はこれまで、地理的研究から多かれ少なかれ締め出されていた」とモリスさんは話す。
Kendra Mayfield 2002年7月22日 2:00am PDT
イタリアの発明家が初めてタイプライターを作ったのは、目が不自由な伯爵夫人が他人に読みやすい文字を書けるようにするためだった。アレクサンダー・グラハム・ベルが電話を発明したのは、妻と母がともに聴覚障害者だったからだ。リモコンは、自由に動けない人のために発明された。今日、オフィスで利用されているスキャナーは、目の不自由な人のために、音声で吹き込んだ書籍を制作する技術から進化したものだ。
タイプライターからリモコンに至るまで、障害者のために開発された特殊なツールが、結局は誰にとっても便利な道具になっている。
スタンフォード大学の『アルキメデス・プロジェクト』は、誰もが情報にアクセスできるようにするための――アクセシビリティーを向上するための――研究を行なっている。つまり、障害者だけでなく高齢者も含めて、読む際に不自由を感じる人や、コンピューターや情報機器を使うほぼすべてのユーザーを対象としている。
アルキメデス・プロジェクトのリーダーで共同発起人でもあるニール・スコット氏によると、同プロジェクトの目標は、他の市販製品より優れているために「障害を持たない人でも欲しがる」ようなアクセシビリティー向上技術を開発することだという。
広く使用されているインターフェース方式は、たとえば視覚といった1つの知覚に頼りすぎる場合が多い。グラフィカル・ユーザー・インターフェース(GUI)が導入されたとき、開発者たちは、視覚障害者はGUIを使わないだろうと想定し、目が不自由なコンピューター・ユーザーにとってほとんど克服不可能な障壁を作ってしまった。
視覚障害者はコンピューターやインターネットを利用する場合、画面読み上げソフトなどの支援技術に頼っているのが現状だ。
しかし現在、このような手法が非現実的になってきている。開発者たちが、技術の陳腐化、それにオペレーティング・システム(OS)やソフトウェアの一層の複雑化から取り残されまいと躍起になっているからだ。
「障害者にとっての大問題の1つは、機器が勝手に旧式化されてしまった場合に、(ハードウェアやソフトウェアを)アップグレードしつづけるリソースがないことだ。旧式化は、障害者向けツールを開発する業界にとって非常に困った問題だ」とスコット氏は述べた。
ユーザーはそれぞれ、「アクセッサー」を持つ。この1つの装置で、ユーザーは特殊なハードウェアやソフトウェアなしにあらゆるコンピューターや情報機器を利用できる仕組みだ。アクセッサーは各ユーザーのニーズに応じて、音声認識や、頭と目の動きの追跡など、「人間中心のインターフェース」を利用する。
「(TASの)重要な要素は、ユーザーが自分なりの物事のやり方に合った入出力方法を選べることだ。(この手法を使えば、)異なった様式を本当の意味で組み合わせることが可能になる……ユーザーに、非常に高い柔軟性を提供できる」とスコット氏は述べた。
ギャラン氏は、音声認識システムを利用して自分の言葉をコンピューター画面に表示させる。頭の動きでカーソルを動かすこともできる。
アルキメデス・プロジェクトでは、あいまいさを解消するソフトウェアを利用し、「いくつかの単語について、そのときの文脈に適合する確率が非常に高い」音声認識システムを作る方法を見極めようとしている、とスコット氏は述べた。
同プロジェクトが重点を置いているのは、インテリジェントなエージェント・システムを利用して「(コンピューターが)人間のように振る舞い、ユーザーが事前に手順を覚える必要性をなくすこと」だという。
「(コンピューターに指示を)詳細に与えなければならない状況から脱し、(コンピューターが)意志を表わせるようにしたい」
スコット氏は、次世代のアクセシビリティー向上技術に、「インビジブル(目に見えない)・コンピューティング」を応用したいと考えている。
アルキメデス・プロジェクトでは、とくに障害者に向けた製品を開発し、それを障害のないユーザーに向けて広めるのではなく、一般ユーザーに役立ち、それでいて障害者にも手の届くようなアクセシビリティー向上ツールを考え出そうとしている。
Kendra Mayfield 2001年9月27日 2:00am PDT
米IBM社に勤める視覚障害を持った技術アナリスト、シェリー・ウェルズ氏は次のように述べた。「ニュースを読むためにウェブを利用するときに、ストレスを感じる。ウェブよりもテレビやラジオからの方が、素早く情報を得られると思う。ウェブサイトは、リンクや画像でごちゃごちゃしている。テレビやラジオの前に座ってニュースを聴く方が楽だ」
利用可能なウェブサイトをより分ける作業よりも、映像は見えなくてもテレビのニュースを聴いている方が楽だとウェルズ氏は言う。
危機的状況が現出した場合、ウェブから即座にニュースを直接得たいという需要が高まっている。このため、視覚などに障害を持った利用者がアクセス可能なウェブサイトの必要性が強く意識されるようになっている。
米アイドル・マウンテン・インターネット社の主任技術者で、視覚障害者が利用可能なウェブデザインについてオンライン指導を行なっているキン・バートレット氏は、次のように述べている。「大半のウェブサイト、特にニュースサイトは、目の不自由な人が利用できるように作られていない――デザイン作業としては簡単なのに、ただ実行に移さないのだ。このため、直接ニュースを得るのが難しくなっている。何度も繰り返し流されているような、航空機が世界貿易センタービルに衝突する恐ろしい映像ではなく、被害への援助協力に関するニュースを探すような場合にはとくに、情報入手が難しい」
障害者による電子・情報技術利用拡大についてコンサルタント業務を行なっているデビッド・ポールマン氏は、次のように述べている。同氏は生まれつき目が不自由だ。「視覚による情報は、健常者にとって重要なのと同じ理由で、目が不自由な人にとっても重要だ」
Karen Solomon 2000年3月9日 3:00am PST
元々は急激に増加するコンピューター初心者のために考え出された、声だけで電子メールをやりとりするという技術が、最近、身体に障害のあるユーザーという新たな利用者を獲得している。
1月に公開された米メーリンクス社(本社マサチューセッツ州ウェストフォード) の『トークセンダー』は、音声伝達ソフトウェア・プログラム。メーリンクス社の共同創立者の1人であるダグラス・キム社長によると、このプログラムは、『ネットスケープ・メーラー』や『マイクロソフト・アウトルック』、『AOL』、『ユードラ』など現在一般に使用されているメール用ソフトと一緒に使える。
ベータ版では50人だったトークセンダーのユーザー数は、わずか2ヵ月余りで5万人にまで増えた。ユーザー数はこの先3〜4週間でさらに20万人は増える、とメーリンクス社は予想している。幾つかの企業との大きな提携が決まったことと、今後大規模な宣伝キャンペーンを行なう計画があることから、キム社長は、トークセンダーのユーザー数は2年以内に1億5000万〜2億5000万人に膨れ上がると予想している。
トークセンダーのユーザーにどれくらいの身体障害者がいるか、キム社長も正確に把握していないが、キーボードを使わずにオンラインで通信ができるようになれば、キーが見えにくいユーザーやキー操作が困難なユーザーの多くにとって大きな障害が取り除かれることになる。
「両手を失ってしまった人や、手術の直後で普通のキーボードが使えないという重度の障害を持つ人々、補助用キーパッドが使いにくいとか不十分だと感じている人などから声が寄せられてきていた。トークセンダーを使うことで、これらの人々はごく自然な方法でコミニュケーションがとれるようになる」とキム社長。
トークセンダーの操作は、シンプルなボタン式インターフェースで行なう。メッセージは、HTMLエンコードされたオブジェクトとして送られる。受信者は、米SSメール社や米メッセージクリック社のサービスのように添付ファイルを開く必要はなく、また米アイハロー社のサービスのように特定の電話番号にダイヤルする必要もない。
音声メッセージは、メーリンクス社のサーバーから自動的にロードされ、ユーザーが現在使っているメール用ソフトの中で再生される。また、GSM録音技術を採用しているため、デジタル携帯電話並みの音質でメッセージを伝達できるとキム社長は語る。
視覚障害者たちは今まで、画面読み上げ音声シンセサイザーである『JAWS』のコンピューター合成された声を聞いたり、音声認識プログラム『ドラゴンフライ』でテキストを入力したりしてきた。しかしトークセンダーを使えば、自然な人間の声でメールのやりとりをすることができる。
サウスカロライナ州に住むフランク・ホーナーさんと妻のドロシーさんも、その恩恵にあずかっている。71歳のフランクさんは目の黄斑変性症を患っていて、年々パソコンのキーボードの文字が見づらくなっていたが、トークセンダーのおかげで、コネチカット州にいる孫たちと声のメッセージを交換できるようになった。しかもマウスをたった3回クリックするだけでいいのだ。
「声を聞くと、あの子たちをうんと身近に感じられる」とドロシーさん。
ホーナー夫妻は、トークセンダー(以前は『マイギャバー』(MyGabber)と呼ばれていた)は、インストールも実際の操作も実に簡単でいい、と評価している。トークセンダーを使うにはマイクが必要だが、これはメーリンクス社が登録ユーザーに無償で配布しているし、サウンドカードは今のパソコンには標準装備されているので、特別なハードウェアを付け足す必要はない。
トークセンダーは無料でダウンロードできる。今のところウィンドウズマシン専用だが、今月末にはマック版を、さらに4月末にはウィンドウズCE版を出す予定だと、キム社長は語った。
Jennifer Sullivan 1999年9月27日 3:00am PDT
パソコンに気軽に――例えば、ソファでくつろいでマティーニを飲みながら――話し掛けると、命令に従ってくれるようになるのは、いつのことだろう?
その日は近い。米ドラゴン・システムズ社の『ナチュラリースピーキング推奨版』が、バージョン4.0を――ある部分では少々、またある部分では徹底的に――改善できれば、の話だが。
これは、ハンナ・バーバラがアニメ『宇宙家族』(Jetsons)を思い付いて以来、世界中が待ち望んでいたプログラムだ。しかし残念ながら、空想の世界は今もなお空想のままだ。
ニュースレター『ソフトレター』発行者のジェフェリー・ターター氏は、「これは『スタートレック』現象だ」と言う。「われわれは皆、SFの音声認識を見て育ってきた。その世界では、音声認識にとってアクセントや環境は問題になっていなかった。われわれにとってこのSF世界は、思春期の男の子たちが『プレイボーイ』を読んでいるみたいなもので、本物ではなかったのだ」
でもだからといって、ドラゴン社の音声認識システムが、人々がコンピューターやインターネットを使うのを助けられないというわけではない。米IBM社の『ビアボイス』(ViaVoice)やベルギーのレルナウト&ホスピー社の『ボイス・エクスプレス』(Voice
Xpress)など、他ソフトメーカーも同様の製品をつくっている。
現在の音声認識ソフトは、医師が医療記録を書く場合など、範囲が限定された仕事の場合、素晴らしい活躍をしてくれる。しかし、ユーザーが出す最初の命令にコンピューターが反応してくれるようになるまでの道のりは長い。
2番目の命令でも、3番目の命令でも、うまくいかないかもしれない。
簡単に言えば、ユーザーが、ドラゴン社の『ナチュラリースピーキング推奨版バージョン4』(169ドル)のようなソフトをマスターするには時間が必要なのだ。そして、ソフトがユーザーをマスターするにも時間が必要だ。満足のいく性能を見せるためには、ソフトは声のパターンを明確に学習しなければならないのだ。
ターター氏が言うように、「音声認識アプリケーションは、(既存の)技術の限界に挑んでいる」のだ。
このことを頭におきつつ――そしてまた私はRSI(反復運動損傷)なので――バージョン4を試してみた。1日中続くタイピングやネットサーフィンからこの科学者らを使おうとして。
(えっ、この文の最後の部分が分からなかったって? 実は、私はこの記事を書くのにドラゴン・ソフトを使ったのだ。「私の手首をタイピングから守ろうとして(spare
my wrists from typing)」と口述したところ、「この科学者らをタイピングから使おうとして(use their scientists from
typing)」と出てきたのだ)
自分の使っているサウンドカードの種類がすぐにわからなくてまごついたものの、インストールやセットアップはスムーズにできた。しかし、2番目のマイクロフォン・プラグをどこに挿せばいいのかはすぐにはわからなかった。(ヘッドフォン・ジャックに挿せばよかったのだ)
それから、皮肉なことに、セットアップには多少のタイピングが必要だ。
このソフトに学習させるため、私は『チャーリーとチョコレート工場の秘密』を30分間音読した。「scrumdillyumptious」というような単語がワイアード・ニュースの技術記事を書くのに役立つようには思えなかったのだが。
それから、私がよく使いそうな単語を学習できるよう、自分の古いワイアード・ニュース記事を20本入力した。このソフトのクイックデモが、私がどんなトーンと速さでしゃべるべきか聞かせてくれた。そのデモスクロール・ダウンはびっくりするほど自然に聞こえるものだった。
(おっと、「スクロール・ダウン」と言ったら記事に書き込まれてしまった。こいつは単に、「そのデモはびっくりするほど自然に聞こえるものだった」としたかったのだ)
OK。さて、スクロール・ダウンしてくれ。
準備が整った。私は、「マイクロソフト・ワードを始めてくれ」と言った。プログラムが立ち上がった。するとすぐに、コンピューターがクラッシュした――必要とされる32MB以上のRAMとペンティアム2プロセッサーを搭載した、米IBM社の『ThinkPad
600』だったのだが。
ディスク容量が足りなかったのだ。ドラゴンは、最低でも95MBを推奨している。
私は再起動して、マイクロソフト・ワードをもう一度開いた。長い複雑な文を2つ読むと、ドラゴンはすべての単語を正しく捉えた。「すごい、マリリン、これちゃんと動くよ!(Holy
shit, Marilynn, this rules!)」と私は編集者の1人に向かって叫んだ。すると私のドラゴンは、「完全にくそったれなメリーランド・キャセロール(Wholly
shit Maryland casseroles)」と忠順に書き記した。
地名や食べ物がごちゃまぜになってしまったのは、このソフトがカンマや感嘆符を捉えるのに失敗したからだ。句読点は音に出して口述されなければならないのだ。
それから私は、自分が見つけられた最も退屈な技術記事を音読したところ、このソフトは2つの複雑な文を除いてすべて正しく捉えた。
Leander Kahney 2000年6月7日 2:35pm PDT
サンフランシスコ発――カリフォルニア州サンディエゴの新興企業が、ノートパソコン、携帯情報端末(PDA)、携帯電話など、あらゆる種類のデバイスのインターフェースを、障害を持つユーザー向けにその場でカスタマイズする技術を開発中だ。
今週の『JavaOne』会議で、米イーダプタ社は、デバイスのディスプレーのプロファイルを参照し、画面のサイズと解像度、キーボードやマウスの有無などに従ってインターフェースの要素を調整するサーバーベースのソフトウェア『イーダプティブ・エンジン』を発表した。
イーダプタ社は、最初は障害を持つユーザーをターゲットにする予定だが、パソコン時代の次にワイヤレス世界が到来し、セットトップボックスやゲーム機からネットに接続した自動車まで、さまざまなデバイスに情報が配信されるようになったとき、この技術が成功を収めることも期待していると話す。
イーダプティブ・エンジンは、ネットワークに接続する新規デバイスを自動的に認識する米サン・マイクロシステムズ社の『Jini』技術をベースにしており、さまざまなニーズを持つ障害者に合わせて自動的にインターフェースを調整する。
たとえばこの技術で、サイトにアクセスするのに画面読み上げソフトを使っている目の不自由な訪問者向けにウェブサイトを編集できる。ナビゲーションボタンや広告は読み上げソフトにとってわずらわしいだけなので、サイトはこれらの要素を削除し、サイト上の最も重要な情報だけを表示するようになる。
「目の不自由な人に伝えなければならないのは、サイトのナビゲーション方法よりもまず、そのサイトの内容だ」と、イーダプタ社のジャック・バーコウィッツ最高技術責任者(CTO)は語る。
この技術はまた、同じサイトをブライユ点字を読む人向けに動的に修正したり、弱視者向けにコントラストを強めたり、運動機能障害を持つ人向けに特大のスクロールバーとアイコンを加えたりする機能も実現する。さらには、サイトをさまざまな言語に翻訳することまで可能だという。
このソフトウェアは当初、軍事目的で開発された。戦場の状況が変化するのに合わせ、情報の提供方法も臨機応変に変えなければならない中央司令部で使用するためだ。
今年秋、新しい連邦身体障害者法が施行されるが、そうなれば連邦政府が今後新たに購入するソフトウェアは、すべての人が利用可能なもののみに限定される。この法律によってソフトウェア業界は数十億ドルもの支出を強いられるかもしれないと、イーダプタ社は言う。
イーダプタ社はまた、ドットコム企業が米国内の推定5500万人の障害者および7400万人の高齢者にとって自社サイトを利用しやすいものにするために、同社の技術の採用に関心を抱くことを期待している。イーダプタ社によれば、世界人口の10〜15%が何らかの障害を持つという。
イーダプタ社のグレッグ・マカーター最高経営責任者(CEO)は、複数の銀行がすでに、現金自動預け払い機(ATM)を誰もが利用できるようにする一手段として同技術に注目していると語る。
「ATMを誰もが利用できるようにしていないことに対して、人権擁護団体が銀行を訴えはじめている。そのため全銀行が現在、この種の技術に注目している」とマカーターCEO。
たとえば、普段はハンドヘルド機器で電子メールを読むユーザーでも、自動車を運転している時だけは、電子メールを音声で聞きたいという場合がある。ユーザーの居場所を認識する組み込み式のワイヤレスセンサーを使うことで、イーダプティブ・エンジンはその状況に合ったインターフェースを選ぶことができる。
http://www-6.ibm.com/jp/accessibility/soft/speechv3.html#navskip
SpeechViewer III by IBM価格 ¥141,300
言語治療士や教師などの専門家の指導のもとに使われる、主に聴覚障害児のための製品です。
視覚などによるフィードバックを使用して、言語障害や聴覚障害を持つ方の発声/発語のスキルを分析し、向上させます。
音の存在、声の大きさ、ピッチ、有声音/無声音、発声の開始、発声のタイミングなど入力音声の状態を楽しいアニメーションのフィードバックで得ることができます。
音の正確度: SpeechViewer III はスピ−チ入力のスペクトルをあらかじめ指導者によって作成された音素モデルのスペクトルと比較します。2つのスペクトル・セットの間の距離がわずかであれば、入力されたスピ−チは“目標に近い”として認識されます。
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ホームページ・リーダー Ver 3.01
http://www-6.ibm.com/jp/accessibility/soft/vision.html#p1
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以 上