2009年6月23日 作成 2015年1月31日追加

 

文献検索

News:

CiNiiによる文献検索ダウンロード環境が改善

 サイニーCiNiiによる文献検索ダウンロード環境が本年1月10日から改善されました。
改善前は学外でGoogleなどでの検索結果やCiNiiから文献検索する場合,本文のダウンロードの制限などがありました。VPN接続ではこの種の制限はありませんでしたが対応OSがWindowsに限られていることや手続きが多少面倒なことでVPN接続でアクセスしてきた者は多くないと思います。今回の改善は本学が学認(学術認証フェデレーション)に参加した結果です。教員と学生の利用が可能です。

では学外からの学認によるアクセス方法を示します。
1. http://ci.nii.ac.jp/ に入って,最上段の黒帯の右側にに示されている「ログイン」をクリックします。(学内の無線ランは使えない場合があります)
2. 上段に個人ユーザーでのログイン画面が,下段に所属機関の学内認証システムでのログインが出ます。下段で,関西と入力しますと,関西大学だけが表示されますので,それを選びます。
3. 関西大学 学認用ログインページがでます。ここで,関西大学のインフォメーションシステムでログインする際と同じIDとパスワードを入力します。
4. CiNiiの検索画面が出ます。これで学内からの検索と同じ環境を得ることができます。

 このプロセスは1月25日時点のものです。多少の変更は今後もあるかと存じます。なお,ダウンロードが有料のものは依然として存在しますので,ご了解ください。

以上 2013.1.25

 なお,ゼミでの文献紹介のレジュメ作成方法をワードにまとめました。version 1  Jun.15, 2013

 

I  関西大学での検索

 関西大学図書館は文系に強く,ぼくはほとんど使えない状況が続いたが,ここ数年,国内外の学術雑誌のデータベースが充実してきた。個人では到底契約できない高額の使用料を関西大学が負担している。関西大学での検索について以下,述べる。
 参考資料: 関西大学図書館, 2010. 2010年度 ガイドブック 文献の探し方から入手まで. さらに,講習で配布されるppt資料も参考になる。

  1.0  ProQuest Dissertations and Themes (PQDT)

2012年 11月 14日から少なくとも4年間ほど: 北米を中心とする博士学位論文の 検索・PDFでの本文閲覧ダウンロードが可能に

 アクセス方法:  学内から下記にアクセス。 http://search.proquest.com/pqdtft?accountid=26263
 著者名やテーマなどで検索し,ヒットしたものの中から必要な文献があれば全文表示をしたあとダウンロードできます。

 

 1.1 図書検索(定期刊行物(雑誌)以外のいわゆる本)

関西大学蔵書検索システム KOALA p. 9 学外可能

https://www.lib.kansai-u.ac.jp/webopac/catsre.do?system=1272021279797

 ここではKOALAの簡易検索画面が表示される。利用方法は,この画面の右上の「利用方法」のボタンから見ることができる。

大学図書館総合目録データベース NACSIS Webcat p. 10 学外可能

 http://webcat.nii.ac.jp/

 国内の大学図書館,一部の研究機関,公共図書館が所蔵する図書や雑誌の総合目録データベースが公開されている。

国立図書館提供の蔵書検索システム NDL-OPAC 学外可能

 http://opac.ndl.go.jp/

 表示された画面の,右上にある,「一般資料の検索/申し込み」ボタンから検索画面に入る。

国立国会図書館「リサーチナビ」 学外可能

 http://rnavi.ndl.go.jp/rnavi/

 資料群別に紹介されている。

 

 1.2 雑誌検索(論文や報告書を検索)

 1.2.1 日本の雑誌論文を探す

 1. MagazinePlus pp. 16-18 学内のみ

下記のページの左フレームの「定番文献データベース」をクリックして,メーンフレームの中下部にあるMagazinePlusを選んで下さい。学外からすると,「アクセス権限がありません」というメッセージが出る。

http://web.lib.kansai-u.ac.jp/library/netresource/search_dbp_data.cgi?keyword=%81%7B%81%7B%81%7B

 1946年以降の日本の雑誌記事を探すことができる。ただ,関大全体で同時に5名。

 2. 国会図書館NDL-OPAC雑誌記事索引 学外から可能

 http://opac.ndl.go.jp/

 このページの右上の枠の,雑誌記事索引を選ぶ。最近のものだけが掲載されており,採取資料範囲は限定的である。

 3. 国立情報学研究所 サイニイ Cinii 学外から可能だが論文のフルテキストが閲覧できなかったり,情報量が減ったりする。

 http://ci.nii.ac.jp/

 関大は定額従量制の契約をしているため,学内では電子図書館サービスNII-EISの論文フルテキストを無料で閲覧できる。一部,別途有料コンテンツもあるが,個人で契約すれば入手可能である。CiniiとMagazinePlusでは本文入手のためのリンクがついている雑誌の種類が異なるので併用すると便利。

 4. 独立行政法人 科学技術振興機構

 http://www.journalarchive.jst.go.jp/japanese/top_ja.php

 日本のかなりの学術雑誌を無料でダウンロードできる。
 「Journal@rchive(ジャーナルアーカイブ)は、独立行政法人科学技術振興機構(JST)で運用している科学技術情報発信・流通システム(J-STAGE)のアーカイブサイトで、JSTが平成17年度から実施している電子アーカイブ事業において電子化した学術雑誌を公開しています。電子アーカイブ事業では、国内の学協会の学術雑誌の国際発信力をさらに強化するとともに、日本の知的財産の保存を目的として、紙媒体の雑誌を創刊号から電子アーカイブ化しています。」

 

 1.2.2 国内外の雑誌論文を探す
 JDream II 学外からだと「アクセス権限がありません」と表示されて使えない。

 http://web.lib.kansai-u.ac.jp/library/netresource/search_dbp_data.cgi?keyword=%81%7B%81%7B%81%7B

 このページの「定番文献データベース」のメーンフレームの中ほどにある。最初のページに入るとログインの画面になる。お名前に,「関西大学」を入力する。パスワードはせず,「ログイン(SSL)」のボタンをクリックする。

 通常は科学技術全般ファイルの「JSTPlus+jst7580」を選び,シンプルモードをクリックする。

 1975年以降の科学技術論文全分野に関する文献情報が可能。国内外の資料を抄録つきでデータベース化し,中でも外国文献の抄録を日本語で作成している。タイトルについては,日本語のキーワードで検索が可能である。

 検索結果が一覧表示されたら,興味あるタイトルをクリックすると,書誌情報や抄録が表示される。このページの右下に,Your Collectionのボタンがあるので,これをクリックして,連絡先サービス,から,ローカル書誌検索結果に進んで,この「参照」をクリックすると,関大図書館の所蔵を確認できる。

 

 1.2.3 KOALAで検索し,文献入手 学内のみ

 必要な論文の掲載雑誌と巻号がわかったら,KOALAで関大が所蔵しているか調べる。調べる過程で関大に無いときは,所蔵している学外の研究教育機関を調べることができ,さらにオンラインで複写依頼なども可能である。

 

 1.2.4 国内外の電子ジャーナルの一括検索:電子ジャーナルポータル

 関西大学図書館電子ジャーナルポータル 学外可能

 http://kansai.1cate.com/

 検索(タイトルとISSNのみ)して本文がみたい論文があれば,本文を見ることができる。資料範囲が限られる。

 J-STAGE 科学技術情報発信・流通総合システム 学外可能

 http://www.jstage.jst.go.jp/browse/-char/ja

 これも収集範囲が限られる。

 1.2.5 ReadCube Checkout Jan, 2015現在ではJohn Wileyだけか Jan. 31, 2015

 関西大学図書館の,電子リソースポータル http://gq2ly2tu2b.search.serialssolutions.com/ で論文検索しても,John WileyのReadCubeの選択メッセージを表示することができる。大学などの研究期間のサーバーをチェックするようだ。Elsevierなどのジャーナルが,関大内で検索すると,ユーザーからすると無料(追加費用無し)で,ダウンロードできるとは言っても過去10年ほどで,より古いものは全て有料である。Elsevierなどは結局,図書館のオンラインサービスからログインして,紙媒体でのコピー依頼をすることになって,今すぐ読みたいという衝動が実現されない。
 ところが,「Wiley社の提供する全雑誌で従来のペイ・パー・ビュー方式に代わり、ReadCubeが提供するサービスReadCube Checkoutが導入された(2014年末)。
 ReadCubeのフリーソフトをダウンロード,インストールして,利用することになる。試行錯誤の結果,ぼくのMac SnowLeopardのSafariには対応せず,FirefoxかGoogle Chromeは対応していることがわかった。この両者はMacのように古いOSのブラウザーをバージョンアップしないというような商売商売狭心症ではない。
  関大図書館は,全くReadCubeに対応していないために,何度も何度も関大のウェブサイトにログインしないと行けない。国立大学では対応しているようであるが。自宅でやればこの問題は無いのだろう。支払いのための自分のクレジットカードなどの登録が必要となる。このような作業を関大内で実施した。自宅ではできなかったかも知れない。
 ReadCubeの現バージョンは2.0.9 (2013年)である。iPadなどでも使えるがぼくに取っては意味がない。一論文あたり,オンライン上でのみ48時間だけ有効なPDFなら$6。これは見るだけで印刷もできない。なお,ブラウザーで読むと1ページ目しか読めず,2ページ目以降はフォーカスが合っていない。ReadCubeから見ると問題がなくなる。印刷もできるダウンロード版は$35。$6で表示してスクリーンショットをすれば画像の解像度は悪いけど問題なく読める。これは凄いこと。Acrobatでこの画像群を一つのpdfにすればまあ使える。他のジャーナルは, Nature Publishing Group, Frontiersである。

 

II 検索サイト

 関西大学図書館データベースポータル
 関西大学蔵書検索 コアラ
 Google Scholar   
 M2東大
 CiniiとGinii

 

関西大学図書館データベースポータル

 http://web.lib.kansai-u.ac.jp/library/netresource/search.html

 基本的に機能するのは関西大学内である。更にログインする必要がある場合がある。

 定番文献データベース上記の定番だけピックアップしたもの(通常使うものです)  
http://web.lib.kansai-u.ac.jp/library/netresource/search_dbp_data.cgi?keyword=%81%7B%81%7B%81%7B

 

関西大学蔵書検索 コアラ

 https://www.lib.kansai-u.ac.jp/webopac/topmnu.do

 関西大学図書館蔵書の検索が可能。ヒットしない場合,Web-catなどでさらに検索が可能。最初,キーワード検索が立ち上がる。雑誌名(出版社名も可能)の検索も可能だが雑誌内の個々の論文の検索はできない。

 

Google Scholar

 情報源が独特で検索結果は限定的である。市販の書籍などはほとんどヒットしない。ただ,パンフレット関係や大学紀要などもヒットするので興味深い。
 Google Scholarとは http://scholar.google.co.jp/intl/ja/scholar/about.html
 Google Scholarへ   http://scholar.google.co.jp/schhp?hl=ja

 

M2東大

http://blogs.yahoo.co.jp/kengreenwich/52517220.html

 学術検索サイトを紹介している。東大の元?院生が書いているようだ。検索サイトの特色が整理されている。ただ1回しか書き込みがない。

 

 

CiniiとGeNii

 ジーニイのなかにサイニイがある。国立情報学研究所が運営している。学内で検索する場合は,関西大学が登録されているのでログインなどをする必要がない。自宅からでも検索が可能である。公開されているPDFファイルが多い。大学紀要などの掲載が多く,初学者には,記述が冗長で,全国や国際学会誌よりもかなり理解がしやすい。

        サイニイ http://ci.nii.ac.jp/  
        ジーニイ http://ge.nii.ac.jp/genii/jsp/index.jsp

 

 

 

 

 

以 上