50mメッシュDEMのSurfer 8での利用    2006年04月16日 作

Surfer 12での測点のpostingから等値線作成    2015年01月02日 修正

50mメッシュDEMのSurfer 8での利用

 合衆国で開発されたソフトでは高度情報はUSGS DEMに対応している。国土地理院のMEMなどには対応していない。 国土地理院の高度情報をSurfer 8が使える形式に変換するソフトが, 株式会社レアックスから「地形図作成用数値地図コンバーター」として販売されている。価格は,4,800円(税込み:5,040)である。最大3×3まで地形図を組み合わせることができる。csv形式にして,Surferを呼び出しグリッドデータを作成する。対応数値地図は,50mメッシュ標高 250mメッシュ標高 1kmメッシュ標高 1kmメッシュ平均標高である。

 LagStudioというブロッグの書き込みに,MEMからDFXへの変換法が紹介されていた。
B Map to DXF Ver 0.5 for MS-Windows 95/NTT. Kimurai Oct 8, 1998 
信頼度は使ってみないとわからないなあ。アルゴリズムがまずいかも。
Y's Factory
このサイトの ホームページはリンクがうまくいかない。csv形式になるかどうか。国土地理院発行の『数値地図50mメッシュ』のデータをAutoCAD用DXFに変換するプログラム。特徴としては、1. 数値地図データをDXFファイルへ変換, 2. 数値地図データより等高線を求め、DXFファイルへ変換。
PixTOPO
は,PixTOPOは標高などのデータを公共測量座標系、またはユニバーサル横メルカトル図法のどちらかで表現する。
地形データの平面・立体表示やDXFファイルに出力する際の座標は,すべて現在選択されている投影法に変換されたものになる。

 いずれにしろ,画像や高度情報の接合のために歪みはさけられない。この点を解消することができないのが誠に残念である。

Surfer 12.4 (Mar19,2014) での測点のpostingから等値線と3D surface 作成

1. Excelでタイトル行付の列データをcsv出力
 タイトル行があれば,surferでの列データ選択の際に表示されるので,便利である。列の書式はcsv出力しても反映される。取り込むファイルはsurferのdefault path(folder)に入れておく。
 csvファイルには,第一列にnorhing(x値),第2列にeasting(y値)の座標値を示すこと。(第3列にはLocality name,)第4列以降にいわばz値を示すのがいいように思うが,種々の分布図を作成するには,csvファイルでz値を1列にして,z値の種類数だけ,csvファイルを作成した方がいい。各種分布図の基図になるのはグリッドファイルであるが,ファイル名がcsvファイル名を踏襲するため,複数のz値列がある場合,上書きされてしまうからである。

2. surferへの取り込みと表示
 Map/New/Postmap を選択して,予め用意したcsvファイルを選ぶ。その結果,右ペーンにあたるPlot WindowにPostmapが表示される。左ペーンには,上部にObject Manager,下部にProperty Managerが表示される。Property Managerしか現れない場合,View/managers/でobjectを選択すれば表示される。
 Object Managerで取り込んだファイル名,のレイヤーを選び,Property ManagerでGeneralタブを選んで,Easting, Northingのカラムの確認し,Labelsタブでラベルにしたいカラムを選ぶ。

 Surferで表示や分析をする際に,フィールドワークなどで取得されたデータを使うのであるから,必ずこのPostingつまり,Postmap作成を初めに実施することになる。そして何らかの地図表現をSurferで実行するには,グリッドファイルをまずは作成する必要がある。

3. Grid fileの作成(等高線図作成のために)
 Grid/Data,で現れるGrid Data dialog boxで,Easting, Northing, 測定値(z値),という順で列名を選ぶ。   
 出力ファイル名は,入力ファイルcsvのファイル名のextensionが自動でgrdとなる。出力される際に,算出された統計値が現れる。これは通常,rtfで保存することになっている。Gridding Methodは通常はdefault,kriging with a linear variogram を使用する。ここでの表現はただ,Krigingクリギングとされる。とにかく,Data Columnsの設定をするだけで,OKすれば通常は問題ない。このgrid fileがsurferの基礎データとなる。もともとの測点はグリッドで揃っていないが,Surferは元の測点データをグリッドに揃えて計算処理する。

4. plot windowの作成

 File/New/Plot,で右のペーンのPlot画面を作成する。目的に応じて,前もって複数のplot windowを作成しても良い。各plot windowに対応して作成したレイヤー群がsrfファイルとして保存できる。File/New/Plot,で作成した際には,tab名=plot名は,Plot1,Plot2,……と表現されるだけでこのままではこの名称を変更できないが,保存する際に名称を決定することができる。
 保存したものを開く時は,File/Open,でsrfファイルを選択する。繰り返して開くことで,次々とtabが現れる。

 個々のplot windowにマップを幾つ表現するかには,ちょっとした工夫が必要である。一つのplot windowにまとめる意味は,同じ座標系と座標範囲で2Dの分布図がいい。たとえば,共通の測点で3種類の計測値がある場合,Map/Add,で同じMapに3種のpostmapを加えた方がいい。これらのデータを使って,等高線図を作成する場合,やはりMap/Add,作ることができるが,plot windowは同じであるが,別のMapが作成される。plot windowにはマップにチェックを入れると重なって表示されるので,必要はMapだけにチェックを入れる必要がある。

5. 等高線の作成
 一つのMapで,同じ座標系と重なる範囲で新たなレイヤーを表示したいとき,まずは一つのMap(レイヤー)を作成したあと,Map/Addで追加する。この際,最初のMapをObject Managerで選んでおく必要がある。ここではPostレイヤーを選ぶ。Map/Add/Contour Map,を選ぶと,同パスのgrdファイルが表示されるので,適当なファイルを選択すると,新たなMapが作成される。

6. 3D Surface Views
 細かな等高線を見てもトレンドがわかりにくい。そこで3D Surface Viewを作成する。これには,File/New/Plot,で新たなplot windowを用意してした方がいいように思っている。Map/New/3D Surfaceで作成される。
 さらにこの上位にMap/Add/Contour layerを作成すると,より具体的になって理解しやすくなる。
 ContoursのタブLevesでは,Major Contoursについては,Styleとして,Double solidを選ぶと見やすくなる。FontはdefaultではArialだけど,DajaVu Senif Condensed,Sizeは14 points,Foreground colorはred。

7. 複数の立体表示のZ軸の統一
 各MapのZ Axisレイヤーのscaling tabでAutomaticを外して共通の値,つまり全体の最大値と最小値に設定する。
 この例では,Scaling tab内のScalingでAxis minimum -.0.2, Axis maximum 0.62, TickPositionsでFirst major tick, Last major tick 0.1である。3Dレイヤの上位に作成したContours レイヤでは,contour intervalを0.01mに統一。Z axisの文字が読みにくく,TitleタブのFont propertiesでサイズを14pointsにする。

8. 表示や印刷
 page setupでA4サイズに。A4サイズに全部が入らないと, pdf(vector)出力などをした際に全表示が出力されない。File/Export/,ではbmpファイル形式にするか,全体を選んで,ベクトル形式でイラレにコピペして編集する。


以 上