2005-08-03作成
巡検を過去実施してきたが,今回は2回生2名が参加したので,復習のために簡単にこの内容を示す。
2005.0731巡検
天皇陵の景観と植生をみるべく,まずは継体天皇陵,そして高槻市になりかなり荒れた状態ではあるが今城塚古墳を訪れた。
継体天皇陵
写真-0868 後円部南東からお堀を越しに見る。植生分類図では照葉樹林としている場所である。現在は公共機関の管理下にあるため,荒廃を免れている。周辺は住宅地域で景観上の措置は取られていない
写真-0872 2回生の織地,田橋くんと。
写真-0876 ぼくに代わって森本君。ここから天皇陵を拝するわけだ。後背の植生は照葉樹だけでなく,ヒノキなどの植林レリクトが見られる。かつては針葉樹の植林地であったようだ。正式2万分の1地形図では,針葉樹林になっている(織地くん指摘)。
今城塚古墳
高槻市域に入る。最近の考古学的発掘で多数の大型埴輪に出土した。かなり,荒廃しており公園にする予定である。
写真-890 看板にこの公園化の計画も記されている。
この計画によれば,わずかに残った水域を生かしながらの土木改変をするようであり,この水域の底質情報が失われる可能性があり,土木的改変がなされる前にこのサイトで径2cmほどのパイプを使って底質を採取することを考えている。
写真-885 現在の水域。
亀岡市宇部採石のダイク
茨木市北縁部の採石場に続く採石場の最北端部である。
写真GPSsite この図の旗が立っているところのダイクを調査した。
写真0893 ダイクを遠望。中央奥の多少左側の上下帯状部分。
写真-895 上の写真のダイクの近接。青っぽい岩(丹波層群頁岩相)に白っぽい脈岩(ダイク)が入る。
写真-897 この場所から松林を眺望。松林がほぼ健在の状態である。
写真-900 ダイクの近接。地下から地上側に走る方向と同様の方向に縞状の構造が見える。3mm間隔ほど。
ダイクからESR試料を採取した。岩盤崩壊に関する年代測定試料とする。
以 上