2004年10月02日, 3日作成 Apr. 26, 08追加
2004年10月2日 本日,Geko 301とカシミールが繋がった。ここ三日ほど試行錯誤した。その結果,わかったことをここにまずは示す。
ぼくのハード,ソフト環境: Apple製iBook 600MHz, 2USBタイプ。MacOS9 (9.22)。VirtualPC Ver.4とWindows98JSE。
GPS: Garmin社製 geko 301。これにはシリアルコネクターが背面についており,接続端子はData In, Data Out, Ground
(-)である。
RS232シリアルポートをUSBポートにつなぐケーブル: 台湾のATEN社UC-232A。
上記ケーブルとGeko 301をつなぐケーブル: Right Stuff製
上記3者つまり,gekoと2種類のケーブルはRight
Stuffから2004年4月に購入。
付属の説明書には,Macについてはシリアルナンバーによって機能拡張ファイルが違うことが示されていて,その3番目と4番目の文字がABとBBに分かれるとある。ところが,ぼくに届いたものは全く違うシリアルナンバーであった。一応,それぞれ入れて試したがどうもうまくない。Right
Stuffに電話で聞きたいが電話できる相手ではないし,ATENの方は販売店に任しているとある。ふとRight Stuffのサイトの「新しいドライバーはATENのサイトにある」というような記述を思い出して,ATENのサイトを覗く。UC-232Aの説明書がPDFで提供されているが,ぼくの環境では何故か全く見えない。MacOS9用のドライバーは一つしかなかったので
http://www.atenjapan.jp/04-1-tech-download.php?id=18
から,MacOS 9.x MacOS 8.6 USB v1.2 2003/07/20 UC232A_mac8.6_9.hqx
をダウンロードして,機能拡張フォルダーにUC232-ACを直接投げ込んだ。結果的にはこれで良かったのだが,不確かであったために,これに関してもその後,試行錯誤をしたことであった。
http://homepage.mac.com/etmr/からマック用のフリーのGPSソフトとして有名なジプシーをダウンロードする。Edit/Preferencesでシリアルポートの項目を見ると,当初はモデムしか表示されなかった。そこでシステム内の機能拡張,コントロールパネル,初期設定のモデム関係を外に移動して,再起動すると,UC-232Aだけが表示され,geko
301からのデータ取得も問題がなかった。このことから,UC-232Aのドライバーがたぶん間違っていないとは考えることがほぼできた。
後にカシミールとの接続をするのにモデム関係のファイルをシステムに戻したが,GPSeはモデムとともにUC-232Aも認識し,うまく動いている。
これには悩まされた。Webサーフィンで見つけた次の情報は役には立ったが,ぼくの場合,決定的ではなかった。
1. USB-シリアルコンバータ USB→RS-232 9ピン このファイルは付属のCDロムに入っていたものだろう。一通りのことがかかれているが読まなくてもいいものだった。
2. http://ja2bqx.hp.infoseek.co.jp/uc232a.htmlには,「UC-232A
USB→RS-232C変換アダプターのインストール」という記事があった。windowsから身を遠ざけているぼくには大変役だった。しかしながら,そのまま役立つものでは無かった。VirtualPCでwindowsが立ち上がる際にUC-232AのプラグをiBookに差し込むことで自動でインストールができるということをこの記事で知った。
ドライバーのあるフォルダーの指定で,検索場所の指定をする場合,別途フォルダーを用意してもうまく行かなかった。CDロムから選ぶ形になった。ぼくのOSはwin98jseなのに,\uc232a\win98ME\USB2SER.INFでは受け取ってくれず,\uc232a\win95\USB2SER.INFでうまくいった。これを信じ切れず何度か試行錯誤をするが,結局これが正しかった。
この記事では,このATEN USB to Serial Cableが正しくインストールされているかどうかを見るために,ユニバーサルシリアルバスコントローラを開いて確かめるよう指摘している。これに従った時は確かにあったが,カシミールとの通信がうまく行った時には後に述べるように,ここには表示されていない。また,この記事ではこのケーブルが仮想COM3を使用することになる,とあるが,これもぼくの場合と異なっている。
3. http://www.geocities.co.jp/Outdoors-River/1295/diary03.htmlの「山猫日記」だよーん。ここでは,VirtualPCを立ち上げた後,マックのメインメニューで,USB設定を選ぶ。そして,USBを有効にする,と,ATEN
International Co. LtdのUSBデバイス,を選択するとある。その後にCDロムからインストールする,とあって意味が理解しにくい。windowsのコントロールパネルの「ハードウェアの追加ウィザード」を選んで,インストールされているハードウェアのリストに,ATEN
USB to Serial Cable (COM4)を見つけている。だから仮想ポートはCOM4だという。ぼくもトライしたが全くこの種の情報は表示されなかった。
4. http://www.camp-daisuki.com/papadake/papadake_kashmir3d.htmlでは,3.とはまた違う。これではケーブルにkeyspan社のUSA-19を使用している。機種はPowerBookである。VirtualPC内でwindows98SE用のドライバーのインストールだけではうまくいかず,Mac用のUSBシリアルアダプタのドライバをインストールしてから,VirtualPCを起動し,ポートを設定してうまく行ったとあります。VirtualPCを立ち上げた状態でMacのメニューから初期設定を選び表示されたものを見ると,次のような特徴があります。COM2ポートでは,Macintoshシリアルポートのところで,USA1911p1.1というデバイスが選ばれています。この操作がぼくの環境ではできませんでした。そして,USBをみると,「使用中のデバイスなし」となっています。ぼくが2.に従った場合には,このUSBの所では,1機器を使用中とあり,開くと,USB機器:ATEN
International Co. Ltd.と表示されていました。
種々,トライしたが,カシミールとの通信はできなかった。
はっきりと原因を掴めないが,カシミールとの通信がうまく行った。その契機は次のようなことであった。
まあ,誤ってと言った方がいいだろう。VirtualPCを終了するのに,マックのメインメニューから終了する形を取った。そしてMacOS内で,モデム関係を(機能拡張,コントロールパネル)ファイルをシステムフォルダーにドラッグすることで戻した。モデム関係のファイル群を外していたのは,通信関係のトラブルがモデム関係で生じることが多いことを実感していたからである。そして再起動してVirtualPC,そしてカシミールを立ち上げたら,うまく行ったのである。VirtualPCを立ち上げてWin98のデスクトップにMacメニューのVirtualPC用の初期設定フォルダーのエイリアスがあることに気づいた。
次の図1のように,COMポート1と2にはそれぞれUC-232ACと内蔵モデムが配置されていた。VirtualPCで内蔵モデムを使うことはないが,COM1ポートに内蔵モデムがないのもどうかと思い,この図の右上のMacintoshシリアルポートのメニューを操作して,交換した。それにしても,COMポートを自由に操作できるのは気分いい。
図1
下の図2では,上の作業をした結果を示す。
図2
図3のUSBを見ると,「使用中のデバイスなし」とある。右上の窓にはUC-232Aは認識されているが,ここにチェックが入っていない。このままにすることが重要だ。
図3
カシミールを立ち上げて,通信/ダウンロードを選択した結果が次のもの。RS-232C (COM)接続のCOM2を選んだところを,下の図4に示す。
図4
下の図5のように,ダウンロードを悦ばしくしている。
図5
図6はダウンロードした結果だ。
図6
さて,Windowsのコントロールパネルで,結果(図7)を覗いてみると,通信ポートのCOM1,2は生きている。
図7
ユニバーサルシリアルバスコントローラはというと,UC-232Aが含まれていない。この点も重要だ。
図8
以上のように,UC-232AがUSBとして認知されず,通信機としての役割を果たしていることが重要だ。シリアルポートがヴァーチャルに作られたことを意味する。
さて,上の結論とは違った形があった。何故かWindowsを立ち上げ中にUC-232Aを差し込んだら,再び,
「次の新しいドライバを検索しています: USB互換デバイス」とでて,「次へ」をすると,「検索方法を選択してください」とあったが,これまでは,推奨(上の方)を選んでいたがこれだとまたCDロムを入れなければならない。ファイルはすでにあるのにまたインストールというのは余りに寂しい。そこで,下の方つまり,「特定の場所にあるすべてのドライバーの一覧を作成し,インストールするドライバを選択する」を選んだ。そうすると,種類別の選択がいくつも出てきた。そこで,「ポート(COM/LPT)」を選んだ。「ユニバーサルシリアルコントローラー」を選択する立場もあるなあって思ったけど。そして幾つかの選択肢の中から,
C:\WINDOWS\INF\USB2SER.INFを選択した。このファイルは「uc232a_win95」フォルダー中のwin95フォルダー中の既にインストールされた4ファイルの一つである。
このままでカシミールを立ち上げてgeko 301と通信を試みたがうまく行かない。VirtualPCを立ち上げた状態でマックのメインメニューから初期設定を見たが,COM1はモデム,COM2は機能していない。USBにはこのUC-232Aが表示されている。しまったあ,と思って,念のため,windowsのコントローラーパネル/システムでデバイスを見たら,なんと,ポート(COM/LPT)の中に,USB
to Serial Port (COM3)とあった。次の図9のようである。
図9
カシミールでCOM3を選んだら,無事に繋がった。
2007.8.24修正
Kashimir使用に関しては、MacBook ProのWindows XP環境は、ほぼWindows mashine 環境と同じと考えていいようだ。Geko301からGPSデータをダウンロードする場合、とくに 「GPSでマックを2」 http://www2.ipcku.kansai-u.ac.jp/~moto/GISContents/33.htm で、示した注意をする必要がない。もちろんiBookで使用したものと同じケーブルを使用する。ドライバーはAten社のUC-232Aに対応するWindowsXP用のものを使用する。これは、http://www.atenjapan.jp/04-1-tech-download-announce.php?mode=driver&id=161からダウンロードできる。ATEN USB to Serial Bridgeというファイル。マニュアルでインストールする必要がある。
カシミールで、通信/メニューの、アップロード/ダウンロードを選ぶ。機器設定がGAMIN GPS(共通)になっていることを確認して、ダウンロードを選ぶ。GARMIN通信パネルが現れる。 RS-232C(com)接続として、通信ポートをcom3(MacBookProクラッシュ後(MacBookPro17"も)はcom5)にする。設定がGPS標高データを使うにチェックが入っている場合ははずす。測地系はWGS84が選ばれている。
追伸:どのcomポートが使われるかはハードの環境による。Gekoを繋いだ上で,コントロールパネルを開いて新しいハードウェアの登録を選択して,ATEN USB to Serial Bridge(COM5)を選べば良い(COMボート番号は自動的に示されている)。 カシミールを立ち上げたあとで通信した方がうまく行く傾向がある。
GPSデータをダウンロードするだけではGarminの自動のナンバーが付くだけである。日付もGeko301についてはでたらめ。それぞれのwpの名称変更はプロットされた場所でアイコンを選んで実施する。名称は日付とlocation番号のセットがいいだろう。プロット地点に問題があるときはドラッグアンドドロップすれば簡単に変更できる。
2008.4.23修正
BootCamp上のカシミールでは問題なく,GPSの一つGarmin Geko 301と通信できた。Parallels上では簡単には繋がらなかったが,無事つながった。その顛末などをここに示す。
Geko 301にはシリアルポートしかない。これをUC-232A USB→シリアル変換コネクタ(Amazon.comなどで3000円ほどで販売)を使って マックと繋ぐ。そのソフトとして流布しているのは,ATEN社のものである。
ここにはWindows用のものと,MacOS 10.4以降(Intel base Mac)対応のものがある。Windows用のものは,uc_232a_win.zip (Windows用(XPなどに対応)の v2.1 2006-12-20)である。ダウンロードしたら,自動インストールされる。今回のパスは,C:¥Documents and Settings¥Administrator¥Local Settings¥Temporary Internet Files¥Content.IE5¥OLQXE50H¥UC-232A-Winxpであった。ご参考までに。
Mac用は,uc232a_mac10.4.rar(2007-5-11)である。これはまずはWindowsで解凍をする必要がある。rarは圧縮形式の一つで,これをまずはWindows上で解凍する必要がある。窓の杜にあったLhaplus(フリーウェア)でrarファイルが解凍され,dmg形式になる。これはMac上ではダブルクリックで解凍される。UC-232AC_1.3.0である。これをダブルクリックすると,.pkgファイルになる。インストール手順に入る。インストール後,再起動をすることになる。
この後もWindows上のカシミールとのコミュニケーションが難しいので,MacOSX上でGPSeX(MacOSX用)(フリーウェア)を使う。簡単につながり,カシミールに直接接続する場合と比べるとかなり高速にGPSからダウンロードできた。このデータはcsvファイルだから,エクセルのマクロを使えば,カシミールへのGPSデータのダウンロードの順番に簡単に変換できる。とはいえ,面倒なことである。
Gekoのファームウェアを更新してみることにする。先に紹介したGarmin Geko301のダウンロードサイト(インストラクションあり)からWindows上で,Geko301_206(Geko 301 software version 2.70 as of May 3, 2007)をまずはデスクトップにダウンロードする。このアイコンをダブルクリックすると,zipファイルが自動解凍されるが,インストール先を指定する必要がある。
Mac とGPSをシリアル変換ケーブルでつなぐ。GPSの電源ON。GPSをシミュレータモード にする→マニュアル参照とあるが,要するに室内で電源ONにすると,衛星がキャッチできないのでAre you indoors now? と聞いてくるのでYESとすればいい。インターフェイスがGarminであることを確認する。これは,電源ボタンそばの改ページボタンを何回か押すと,MENUページが出る。MENU/SETUP/INTERFACEでみると,I/O FORMATとしてGARMINが表示されている。 Garmin以外ならOKボタンを押して,選択画面を表示させてGARMINを選ぶ。衛星画面にもどして(GPS OFFと表示されているが),Geko301_206.exeを実行する。ボーレートであるが,当初は大きい値になっている。ぼくは9600に変更した。COMポート番号は1からトライして3でsuccessfuであった。ParallelsのCOMポートの作成と無関係のように感じている。というのは前もってParallelsでCOMポート1,2を設定していた。
カシミールを立ち上げて,COM3で見事にGEKO 301のデータをカシミールにダウンロードできた。
以 上