2003年12月30日作成 2006.6.22修正
波長400nm〜700nmの電磁波(光)は可視光線と呼ばれる。可視光線は,光の3原色,つまり(R=Red)、緑(G=Green)そして青(B=Blue)で作成することができる。実際には,赤,緑,青紫の3色を使っている。たとえばカラーテレビの場合,肉眼で見分けられない微細な色斑をモザイク的に散布することで必要な色を取得することができ,このように二つ以上の異色光を混合して他の色光を得ることを加法混色という。これはモニターやスキャナーに利用されている方法で、理想的な色が出来る。3色を等分に使うと,白になる。
カラーフィルム,水彩画等に利用される方法が減法混色である。色フィルターや絵具等特定の色光を吸収する物質を重ね合わせ,吸収されずに残った光により別の色を得る方法である。原色として,シアン(C=Cyan,スペクトルの赤部を吸収),マジェンタ(M=Magenta,緑部を吸収),黄(Y=Yellow,青紫部を吸収)の3色を使う。CMYすべてが0%の時白、すべて100%の時黒となる。現在の技術では、理想の3原色を作り出せない。印刷インキには、CMYにKを使う。Kは墨、黒である。減法混色ではCMYすべて100%は黒だが、実際は色材の濁りやインクの透明度などの影響でグレーや茶色になるので,墨を加えて、黒に”しまり”を加える。
なお,上の色サンプルはhttp://www.e-mpm.com/inkjet/japanese/ijguide_4c.htmlから取得した。
以 上
補足:
マジェンタmagenta: フクシンfuchsineまたはローズアニリンとも呼ばれる紫赤色の塩基性染料。結晶は光輝ある緑色。
クロムイェロー黄鉛 chrome yellow: クロム酸鉛を主成分とする黄色顔料。
シアニンcyanine:藍(らん)色染料。
色について(http://it.jeita.or.jp/document/ocr_scanner/sakuin/zenbun.html)
RAINBOWの7色はRED(赤),ORANGE(橙),YELLOW(黄),GREEN(緑),BLUE(青),INDIGO(藍),VIOLET(紫)
昇華型フルカラー・プリンタは加熱量を調節してドット単位での階調を付ける。CMY(シアン,マジェンタ,イエロー)の各色で256階調が可能なので,約1670万色を表現できる。
http://homepage2.nifty.com/t-nakajima/insatuhyu4.htm
には印刷インキの組成(印刷学会編 印刷事典から抜粋、追加)が掲載されている。なお,色料(色材)とは, インキに色を付けるもの(光学特性付与)
顔料
有機顔料: フタロシアニンブルー(アイ)、ローダミンレーキ(アカ)、ベンジジンイエロー(黄) 、
シアニンブルー(アイ)等
無機顔料:
有色・白色顔料…カーボンブラック(黒) 、群青(アオ)、ベンガラ(アカ)、カドミイエロー(黄)
体質顔料…アルミナホワイト、炭酸カルシウム等
染料
塩基性染料、酸性染料、分散染料、蛍光染料、油溶染料(アゾ系等)
以 上