大切な写真を保存し,印刷したいことはよくある。例えば高解像度1200 dpiでスキャンした場合,A4サイズの白黒写真であっても300MB前後になる。この写真をハガキサイズで印刷する場合,このままで画像サイズを変更してもどうにも重い。
Adobe Photoshopを使う。メニューで,イメージ/画像解像度/で,プリントサイズを幅10cmにすると高さは自動的に設定される。そして自動設定/高画質/を選ぶと,解像度が1200dpiから266dpiになる。これだと軽くて,ハガキ印刷であっても写真として十分に見るに耐えうる。便宜上,ビュー/画面サイズに合わせる,を選んで,画像をモニターで見る。その後,用紙設定で,幅10cm,高さ15cmのフォト用紙に設定し,適宜縮小すること。印刷設定で必要な措置をした後,印刷することになる。
全紙サイズスキャンで300dpiのtiff画像だと、ファイルサイズは400MBを超える。それを高圧縮してjpegファイルにすると30MB程度になる。いずれのピクセル数も1万p余り×1万4千p弱、深さは32bitsで違いはない。圧縮してもしなくても、このファイルを開くには500MBを超えるメモリが必要となる。
僕のパソコンはAppleのiBook(2001秋モデル、600MHz、実装メモリ640MB)であり、一つのアプリケーションへのメモリの割り当ては200MBが実質上、限度である。事実上、GraphicConverterではtiffファイルは開けなかった。AdobePhotoshopだと開くことができ、拡大・縮小やピクセル単位の色づけなどでは重く感じない。jpegファイルならGraphicConverterで開くことができるが、先の操作をするにはかなり重い。いずれのソフトにも200MBのメモリを割り当てているが、この差は、Photoshopが仮想メモリ(900MBをセット)の使用が可能なことによっている。
出力センターから受けとった高圧縮jpeg6.0ファイルをGISで使う場合、ぼくは次の方法を取っている。GraphicConverterでファイルを開き、これをPicture/Resolutionで300p×300pから72p×72pに変える。この際、Convert
picturesのoptionを選ぶと、大きさまで変化する。ぼくは画像の大きさを変えたくないのでこれは選ばない。当然、解像度を1/4に下げたので、地図上の等高線はぼけるが、GISでの作業に支障はない。これをtiff画像で保存する。元のjpegファイルが30MB余りであったのが、24MBほどになる。ファイルサイズの縮小効果はないが、操作性は抜群に向上する。jpegファイルの読み込みからtiff画像の保存まで1ファイル当たりほぼ30分を要する。
2002.9.24